アダルトチルドレン(AC)ロストワン(いない子)の「人間関係の特徴」

アダルトチルドレン_ロストワンの人間関係の特徴を表わしているイラスト

POINTロストワン(いない子)の人間関係の特徴は、「人間関係に息苦しさ(ストレス)を感じやすい」反面、「人間関係に執着せず、一人でも気楽に過ごすことができる」という点が最大の特徴です。

心理カウンセラーの寺井です。

アダルトチルドレン」の「ロストワン(ロストチャイルド・ロンリー)タイプ」(以下「ロストワン」と言う。)は「いない子」と呼ばれ、「機能不全家族」という「厳しい環境」を生き延びる(生存する)ために、「親の意見」や「兄姉(年上のきょうだい)の意見」に従うことを優先して「自我」を抑え込み、「自分の存在感を消す(いない子になる)」ことによって家族の負担を減らそうとする(家族に迷惑を掛けないようにする)子どもを指します。

ですので、ロストワンは大人になってからも、「人間関係から遠ざかることで精神的な安定を保とうとする」という特徴があり、「人間関係に息苦しさ(ストレス)を感じやすい」反面、「人間関係に執着せず、一人でも気楽に過ごすことができる」という特徴があります。

ちなみに、この記事は「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の『人間関係の特徴』」についての解説です。

なお、「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の『恋愛傾向』」については、以下の記事で詳しく解説しています。

それでは、アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の「人間関係の特徴」について解説していきます。

アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の「人間関係の特徴」

アダルトチルドレン_ロストワンが人間関係で直面する問題の特徴を表しているイラスト

ロストワンは、子どもの頃から「自分の存在感を消すことで家族の負担を減らす(家族に迷惑を掛けない)」という「役割」を担ってきたため、大人になってからも、人間関係において「自己主張や感情表現を抑えて目立たないようにする」という点が最大の特徴です。

また、ロストワンは子どもの頃から「自分の気持ちや意見を親や家族に否定されたり無視される」ことが多かったため、大人になって「人と関わることに対して防衛的な気持ちが強くなる」と考えられています。

ですので、ロストワンは「人と関わることに対して防衛的な気持ちが強いぶんだけ、人間関係が長続きしない」と言えますし、「人と関わることに対して防衛的な気持ちが強いぶんだけ、人間関係のトラブルに巻き込まれない」とも言えます。

なお、「ロストワンの人間関係の特徴」は、主に以下の「8つ」があげられます。

POINT

  1. コミュニケーション(会話)が苦手
  2. 集団やグループが苦手
  3. 引きこもり・不登校・転職が多い
  4. 「重い責任」に負うことを極端に嫌う
  5. 人間関係が長続きしない
  6. 人間関係のトラブルに巻き込まれない
  7. 共依存に陥らない
  8. 自立した関係が築ける

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

①コミュニケーション(会話)が苦手

ロストワンは、子どもの頃から「親や家族の負担を減らす(親や家族に迷惑を掛けない)」ために「自分の感情」や「自分の意見」を内面に抑え込んできたため、大人になってから「自分の感情を表現すること(自分の意見を主張すること)に対する苦手意識」を持つようになると考えられています。

なお、「ロストワンが感じる『感情表現(自己主張)への苦手意識』」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 「自分の気持ち」を話しても、どうせ笑われるだけだ
  • 「自分の意見」を主張しても、どうせ誰にも聞いてもらえない
  • 「自分の悩み」を打ち明けても、どうせバカにされるだけだ
  • 「自分の弱音」を打ち明けても、どうせ説教されるだけだ

このように、ロストワンは子どもの頃から「自分の気持ちや意見を親や家族に否定されたり無視される」ことが多かったと考えられており、その影響で、ロストワンは「正しい感情表現(自己主張)のやり方を身に付つけさせてもらえないまま大人になった」と言い換えることができます。

ですので、ロストワンは大人になって「人とのコミュニケーションに対する苦手意識を感じやすくなる」と考えられており、とくに「『相手を目の前にして話す(相手と会話する)』ことへの苦手意識が非常に強くなる」と考えられています。

なお、「ロストワンが感じるコミュニケーションへの苦手意識」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 基本的に「話す」ことや「声を発する」ことに恥ずかしさや抵抗感を感じる
  • 基本的に人前だと緊張する(少数でも、家族でも)
  • 基本的に3人以上の会話が苦手(周囲に人がいなくても)
  • 2人きりでの会話であっても、周囲に人がいると上手く話せない
  • 発表、スピーチ、講演、演劇、カラオケなど、人前で「話す」ことや「声を発する」ことが苦手
  • 会議、会合、食事会、飲み会など、「意見交換」や「交流の場」が苦手

このように、ロストワンは人間関係において「自分の個性(気持ち・意見・価値観)」を殆ど表に出さないという特徴があり、「自分の感情を表現しない(自分の意見を主張しない)ことで精神的な安定を保とうとする」という特徴があります。

以上のことから、「コミュニケーション(会話)が苦手」という点は、「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

②集団やグループが苦手

ロストワンは「機能不全家族で育った影響」により、子どもの頃から「『自分の意見』や『自分の感情』を抑圧してきた人」と言い換えることができます。

また、人にとって「自分の意見」や「自分の感情」を抑圧し続けることは「精神的ストレス」を溜め込み続けることになり、とても苦しいことでもあります。

ですので、ロストワンは子どもの頃から「人との関りにおいて苦しい思いをしてきた人」と言い換えることもでき、その影響で、ロストワンは大人になってから「もうこれ以上、人と関わることで苦しみたくない」あるいは「大勢の人と過ごすより、一人で過ごす方が安心できる」など、「人と関わることに対して防衛的な気持ちが強くなる」と考えられています。

なお、「人との関りにおいてロストワンが感じる防衛的な気持ち」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 集団になじめず、人付き合いが苦手だと感じる
  • 誰かにとやかく干渉されるのが嫌だ
  • 誰かに自分のことを聞かれるのが嫌だ
  • 誰かに自分のことを気にされると鬱陶しさを感じる
  • 人と関わることが面倒だと感じる
  • できれば、ずっとそっとしておいてほしいと感じる
  • 学校や職場など、人が多い場所ではなるべく目立たないようにする
  • 学校や職場など、人が多い場所にいると早く一人になって解放されたいと感じる

このように、ロストワンは「機能不全家族で育った影響」により、大人になってから「家庭・学校・職場」などの人間関係に馴染めず、「集団やグループに属することに息苦しさを感じやすくなる」と考えられています。

なお、人間関係において「防衛的な気持ち」や「息苦しさ」を感じるか?感じないか?の限界範囲のことを「パーソナルスペース(対人距離)」と言います。

パーソナルスペース(Personal space)とは、R・サマーという心理学者が提唱したもので、対人距離とも呼ばれ、他者が自分に近づくことを許せる限界の範囲、すなわち心理的な縄張りのことです。人間も動物と同じように、自分の縄張りに勝手に他人が侵入してきてしまうと不快感を覚えます。

引用元:パーソナルスペースから学ぶコミュニケーション法

「パーソナルスペース」とは、「普通はこれくらいだ!」といった「人間として固定された範囲」というものはなく、人それぞれの「感覚」によるものですが、ロストワンは「人と関わることに対して防衛的な気持ちが強い」ことから、「パーソナルスペースが一般的な感覚よりかなり広い」と考えることができます。

なお、「ロストワンのパーソナルスペースの広さを表す特徴」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 人の集団と距離を置き、他者の記憶に残らないようにする
  • 自分のことを話さないように、自分のことを知られないようにする
  • 自分という存在を他者に気づかれないようにする

このように、ロストワンは「人の集団と距離を置き、一人で気楽に過ごしたい」と感じることが多く、周囲と「適切な対人距離」が保たれていれば「穏やかな」に問題なく過ごせるのですが、「対人距離」が近くなりすぎると「息苦しさ」を感じてしまい、「人間関係から遠ざかることで精神的な安定を保とうとする」という特徴があります。

以上のことから、「集団やグループが苦手」という点は、「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

③引きこもり・不登校・転職が多い

このように、ロストワンは人間関係において「防衛的な気持ち」や「息苦しさ」を感じやすい(パーソナルエリアが広い)ため、「人の集団と距離を置くことで精神的な安定を保とうとする」という特徴があります。

ですが、日本では「家庭」において「○○はダメ!○○しなさい!」と「厳しい躾や規則」を押し付けられたり、「学校」において「みんな一緒!みんな仲良く!」と「集団行動や高い協調性」を求められたり、「職場」において「会社のために!社会のために!」と「同調行動や上昇志向」を強要されるなど、「日本では、集団の調和を乱さないことが美徳とされる場合が多い」という特徴があります。

「和の文化」に象徴される、協調性の高さも同調圧力が強まる原因です。日本では、集団の調和を乱さないことが美徳とされます。多数派の考えと異なる言動は批判の対象となることが多く、物事を荒立てず周囲と上手に付き合っていくことが重視されるためです。

引用元:同調圧力とは?日本が強いと言われる理由と組織で活かす方法を解説

このように、「厳しい躾・規則を押し付けられる」「集団行動・高い協調性を要求される」「同調行動・上昇志向を強要される」など、「集団主義」の傾向が強い「日本の家庭・学校・職場」という環境は、「人の集団と距離を置くことで精神的な安定を保とうとする」ロストワンにとって「かなり窮屈で苦痛に感じる環境」と言えます。

ですので、ロストワンは「家庭・学校・職場」などの人間関係に馴染めず、その影響で、人間関係において「『疎外感』や『孤独感』を感じやすく『ストレス』を溜め込みやすい」と考えられており、人間関係においてストレスが限界に近づくと、「ロストワンはストレスを緩和するためさまざまな行動をとる」と考えられています。

なお、「ストレスを緩和するために、ロストワンがとる行動」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 「家庭」において「ストレス」が限界に近づいたとき、「引きこもり」になりやすい
  • 「学校」において「ストレス」が限界に近づいたとき、「不登校」になりやすい
  • 「職場」において「ストレス」が限界に近づいたとき、「転職」を繰り返しやすい

このように、ロストワンは「人の集団のなかで過ごすより、一人で過ごしたほうが安心できる」と言い換えることができ、そのぶん「集団行動より単独行動を好む」という特徴があります。

以上のことから、「引きこもり・不登校・転職が多い」という点は、「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

④「重い責任」に負うことを極端に嫌う

前述の通り、ロストワンは「人の集団に属している(周囲に人がいる)だけでストレスを感じやすい」という特徴があります。

反対に言えば、ロストワンは「人の集団のなかに長い時間を滞在しているだけでストレスが限界に達してしまう」あるいは「周囲に人がいる状況に長い時間を滞在しているだけで精神的余裕がなくなってしまう」と言い換えることができます。

このように、ロストワンは「人間関係における精神的な余裕のなさ」が最大の特徴であり、その影響で、ロストワンは「人間関係において『重い責任』を負うことを極端に嫌うようになる」と考えられています。

なお、「『重い責任』を負うことを極端に嫌うロストワンの心理」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 「成長したい、チャレンジしたい、期待されたい」とは殆ど思わない
  • 「昇進したい、リーダーになりたい、目立ちたい」とは殆ど思わない
  • 「役に立ちたい、手助けしたい、感謝されたい」とは殆ど思わない

このように、ロストワンは「人間関係における精神的な余裕のなさの影響」により、「人間関係において『重い責任』を背負うことを極端に嫌がる」という特徴があり、「周囲から無理に『重い責任』を負わされそうになると、突然、その場から逃げ出してしまう」場合すらあります。

以上のことから、「『重い責任』を負うことを極端に嫌う」という点は、「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

⑤人間関係が長続きしない

このように、ロストワンは「コミュニケーション(会話)が苦手」「集団やグループが苦手」「重い責任の負うことが苦手」などの特徴があるため、人間関係においてストレスを溜め込みやすく、その影響で「人間関係においてストレスが限界に達するのが早い」と考えられています。

ですので、ロストワンは職場での責任が重くなったり知人から頼られるなど、周囲との関りが増えれば増えるほど「息苦しさ(ストレス)」を強く感じるようになり、周囲との関係性が深まれば深まるほど「他者に傷つけられることへの恐れ」を強く感じるようになると考えられています。

なお、「ストレスが限界に達したとき、ロストワンがとる行動」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 突然、連絡が取れなくなる(音信不通になる)
  • 突然、仕事を辞めてしまう
  • 突然、引っ越してしまう(行方知れずになる)

また、このように人間関係を衝動的に断ち切ってしまうことを「リセット症候群」と言います。

「人間関係リセット症候群」とは、「現在の人間関係を衝動的に断ち切ってしまう傾向」のことを意味する言葉です。具体的には、「突然連絡先を削除したり変更したりして、音信不通になる」「突然仕事を辞める」といった行動が、人間関係リセット症候群の人にはみられます。

引用元:【臨床心理士監修】人間関係リセット症候群とは?原因や特徴、対処方法を紹介

このように、ロストワンは「他者に傷つけられることへの恐れ(他者に対する防衛的な気持ち)が強い」あまり、「他者とあえて親密になり過ぎないことで、他者に傷つけられないようにする」と考えられています。

以上のことから、「人間関係が長続きしない」という点は、「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

ちなみに、「人間関係を衝動的に断ち切ってしまう」という点は、「回避依存症:脱走者タイプ」の特徴と一致します。

なお、「回避依存症:脱走者タイプ」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

⑥人間関係のトラブルに巻き込まれない

ロストワンは人間関係において「他者に対して防衛的な気持ちを強く感じる」という特徴があり、その影響で、ロストワンは人間関係において「他者に対して関心が薄くなる(誰かに依存したり執着することが殆どない)」と考えられています。

反対に言えば、ロストワンは「他者への関心が薄い(誰かに依存したり執着することが殆どない)」ぶんだけ、「人間関係のトラブルを冷静に回避できることが多い」と考えられています。

なお、「家庭・学校・職場」などにおける人間関係のトラブルの原因となる、多数意見の人たちが少数意見の人たちを強制的に従わせようとする集団心理を「同調圧力」と言います。

同調圧力とは、少数意見を持つ人が多数意見に合わせるよう暗黙のうちに強制するものです。会議で自分の意見が言えない、残業を断れないといった悩みの原因にもなる同調圧力。

引用元:同調圧力とは?日本人が群れたがる理由と同調圧力に負けない方法を解説!

このように、ロストワンは「他者に傷つけられることへの恐れ(他者に対する防衛的な気持ち)」が非常に強いため、人間関係において「他者からの『同調圧力』に屈することが殆どない」と考えられています。

なお、「同調圧力に屈しないロストワンの様子」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 「お世辞を言わない(相手のご機嫌を取りをしない)」
  • 「迎合をしない(相手に合わせることをしない)」
  • 「スクールカースト・人間関係の序列」など、「差別的な考え方」には賛同しない
  • 「仲良しグループ・派閥」など、「面倒な集団」には参加しない
  • 「集団いじめやマルチ商法」など、「曲がったこと」には参加しない
  • 「学校の運動会や部活動」など、「団体行動」に夢中になり過ぎない
  • 「自分はかわいそうなだと思っている人(自己憐憫に浸る人)」や「自分は被害者だと思っている人(被害者意識が強い人)」に同情しない

このように、ロストワンは「他者に傷つけられることへの恐れ(他者に対する防衛的な気持ち)」が非常に強いため、「ものごとを冷静に見極めることができ、他者の意見に流されることが殆どなく、人間関係のトラブルを冷静に回避できることが多い」と考えられています。

以上のことから、「人間関係のトラブルに巻き込まれない」という点は、「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

⑦共依存に陥らない

このように、「同調圧力」とは「多数意見」が「少数意見」に「暗黙の圧」を掛けることで強制的に従わせようするため「人間関係のトラブルの原因になりやすい」と考えられており、とくに「日本人に多くみられる」と考えられています。

同調圧力は、特定の集団において、少数意見を有する者に対して、暗黙のうちに多数意見に合わせるように誘導することを指す言葉で、日本人に多く見られるといわれます。

引用元:同調圧力とは?日本人は同調圧力が強いと言われる理由や職場に与える影響について解説

また、「同調圧力」に屈してしまい、自分の意思に反して周囲の人と同じ行動を取ってしまうことを「同調行動」と言います。

自分より周囲の意見や考えを優先したり、自分の意志に反して人と同じ行動を取ったりしたことはありませんか?「みんなと同じ行動をすると安心できる」「一人だけ浮くのは怖い」そういった心理から人が起こす行動を「同調行動」と呼びます。

引用元:子どもの同調行動とは?どんな影響がある?

そして「同調行動」のように、自分の感情や意見を抑え相手に合わせることを「共依存」と言い、ロストワンを始めとする「アダルトチルドレン」は「人間関係において共依存に陥りやすい」と考えられています。

共依存の人々は、自身の感情や意見を適切に表現できず、他人との衝突を避けたいあまり、自分自身の感情や意見を抑え、相手に合わせることがあります。また、共依存の人々は、自分自身の感情や意見を表現することができず、他人に依存して解決策を見つけようとすることがあります。

引用元:共依存の原因と特徴、チェックリストを紹介します

アダルトチルドレンの最大の特徴は、自尊心や自己肯定感の低さです。これによって、共依存しやすい傾向にあるのも特徴と言えるでしょう。共依存とは、自分自身に向き合っておらず、自分の価値を周囲に決めてもらおうとすることです。…(中略)…アダルトチルドレンと共依存は、とても密接に関係しているのです。

引用元:アダルトチルドレンとは?共依存との関係や症状・原因についてひも解いていこう

このように、「アダルトチルドレン」とは「同調圧力に屈しやすく、人間関係において共依存に陥りやすい」と考えられています。

ですが、「アダルトチルドレンタイプ」のなかで、「同調圧力に屈しない」という特徴を持つロストワンだけは「人間関係において共依存に陥ることは殆どない」と考えられており、「アダルトチルドレンタイプ」のなかでも「特異な存在」と考えられています。

以上のことから、「共依存に陥らない」という点は、「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

⑧自立した関係が築ける

このように、ロストワンは「他者に対する防衛的な気持ちが強い」ため、人間関係において「他者からの『同調圧力』に屈することが殆どなく、人間関係のトラブルを冷静に回避できる」という特徴があります。

とくに、ロストワンは「同調圧力」によって引き起こされる「『忖度・迎合・差別・いじめ・強要・不正・同情』などの人間関係のトラブルを極端に嫌う」という点が特徴的であり、そのぶん「人間関係のトラブルをいち早く察知することができる『優れた危機回避能力』を持っている」と言えます。

ですので、ロストワンは自らが所属する「家庭・学校・職場」において「『忖度・迎合・差別・いじめ・強要・不正・同情』などの雰囲気」を察知すると、人間関係のトラブルに巻き込まれないよう「さまざまな防衛行動をとる」と考えられています。

なお、「人間関係のトラブルに巻き込まれないためにロストワンがとる防衛行動」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 他者に脅されても泣き叫ばれても、慌てた様子を見せず、同調圧力に屈しない
  • 他者に言いくるめられそうになっても、黙って聞き流し、同調圧力に屈しない
  • 他者に揶揄されたり嫌がらせを受けても、挑発に乗らず、同調圧力に屈しない
  • 他者に重い責任を押し付けられそうになると、その場を逃げ出し、同調圧力に屈しない

このような「同調圧力に屈しないロストワン」は、「他者を同調させたい人たち(共依存関係を望む人たち)」には「自分の思い通りにならない面倒な人」に映る反面、「他者に同調させられることを嫌う人たち(精神的に自立した関係を望む人たち)」には「好印象」に映る場合があります。

なお、「精神的に自立した人たち同士が協力しあう人間関係(共依存の反対の人間関係)」を「相互依存」と言います。

相互依存とは、相互協力であり、相乗効果を意図的に発揮している状態を指します。精神的に自立した人同士が協力することで、お互いの長所を活かし補完し合うことで、意図的に相乗効果を発揮できるようになります。

引用元:相互依存とは?相互依存の意味や特徴、メリット、実現ステップを解説

このように、ロストワンは「人間関係において適切な対人距離(パーソナルスペース)が保たれてさえいれば、穏やかな性格で問題なく過ごせる」という特徴があり、とくに「人間関係において『束縛・差別・不平等』を嫌う反面、『自由・対等・平等』を好む」という点が特徴的です。

ですので、ロストワンと同じように「『自由・対等・平等』を好む人たち(精神的に自立できている人たち)」とのあいだでは、ロストワンは「『相互依存(相互協力)の良好な関係を築けることが多い」と考えられています。

以上のことから、「自立した関係が築ける」という点は、「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)に向いている仕事

アダルトチルドレン_ロストワンに向いている仕事を表すイラスト

ロストワンは「機能不全家族」という「厳しい環境」を生き延びる(生存する)ために、「自分の存在感を消す(周囲に与えない)」ことによって家族の負担を減らそうとする(家族に迷惑を掛けないようにする)子どもを指します。

ですので、ロストワンは大人になって「人と関わることに対する防衛的な気持ち」が強くなると考えられており、その影響で「人に干渉されることを極端に嫌い、人の集団と距離を置き、一人で過ごす方が安心を感じやすくなる」と考えられています。

また、ロストワンは「感情表現」や「コミュニケーション」が苦手である場合が多いため、「自分の感情を内面に留めることが多い反面、感受性が豊かになる」と考えられています。

なお、「適職を考えるにあたり考慮したいロストワンの特徴」は、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 集団行動より単独行動を好む
  • 重い責任を負うのが苦手
  • 共依存に陥らない
  • 感受性が豊か

以上のことから、「ロストワンに向いている仕事」は、主に以下の「4つ」があげられます。

POINT

  1. 一人で取り組む仕事
  2. 内職・ルーチンワーク
  3. 介護士・保育士
  4. 芸術表現・モノづくり

続きは、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

 

アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の「心理的な特徴」

アダルトチルドレン_ロストワンの心理的な特徴を表すイラスト

「アダルトチルドレン」の「ロストワンタイプ」は「いない子」と呼ばれ、「自分の存在感を消す(いない子になる)」ことによって家族の負担を減らそうとする(家族に迷惑を掛けないようにする)子どもを指します。

ですので、ロストワンは大人になって「自分の意見や感情を内面に抑え込む」という心理的な特徴を持つようになり、その影響で「人とのコミュニケーションが苦手である反面、感受性が豊かになる」と考えられています。

また、ロストワンは大人になって「周囲から関心を持たれないことで安心を感じようとする」という心理的な特徴もあわせて持つようになる場合が多く、その影響で「人の集団と距離を置き、一人でいることが多い反面、人間関係のトラブルに巻き込まれにくくなる」と考えられています。

なお、本記事では「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の心理的な特徴」について、以下の「4つ」にわけて解説していきます。

POINT

  1. ロストワン(いない子)の性格(内面)の特徴
  2. 周囲の人たちが感じる、ロストワン(いない子)の特徴
  3. ロストワンが持つ「豊かな感受性」と「HSPとの違い」
  4. ロストワンが「長男・長女」に少なく「末っ子」に多い理由

続きは、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

 

「アダルトチルドレンタイプ」それぞれの「人間関係の特徴」

アダルトチルドレンタイプを表すイラスト

アダルトチルドレンが、子どもの頃に身に付けた「機能不全家族での役割」を、アメリカの心理療法家「ウェイン・クリッツバーグ」は「アダルトチルドレンタイプ」としてまとめました。

そして、「ロストワン(いない子)」とは、「ウェイン・クリッツバーグ」がまとめた「アダルトチルドレンタイプ(機能不全家族での役割)」のひとつにあたります。

なお、「ロストワン(いない子)」以外の「アダルトチルドレンタイプ」それぞれの「人間関係の特徴」については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

まとめ

さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。

アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)の人間関係の特徴」としては、以下の点があげられます。

  • POINT「感情表現(自己主張)への苦手意識が強い」ため、コミュニケーション(会話)が苦手
  • 「人と関わることに対して防衛的な気持ちが強い」ため、集団やグループが苦手
  • 「集団行動より単独行動を好む」ため、引きこもり・不登校・転職が多い
  • 「精神的余裕がない」ため、重い責任に負うことを極端に嫌う
  • 「他者に傷つけられることへの恐れが強い」ため、人間関係が長続きしない
  • 「他者の意見に流されない」ため、人間関係のトラブルに巻き込まれない
  • 「同調圧力に屈しない」ため、共依存に陥らない
  • 「自由・対等・平等を好む」ため、自立した関係が築ける

また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「アダルトチルドレン(AC)ロストワン(いない子)の『人間関係の特徴』」という記事でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

“代表:寺井啓二の詳しいプロフィール”

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