プラケータータイプの克服
POINTプラケータータイプの克服は、自分を幸せな気分にすることで親や周りの人を幸せな気分にすることです。
心理カウンセラーの寺井です。
「アダルトチルドレン」は、子ども時代「機能不全家族」という厳しい環境で育ったことで、自分の気持ち、本音、望み、願い、感情をグッと我慢して抑圧してしまう傾向にあります。
そして、自分の感情を抑圧しすぎることは生きづらさの原因となります。
よって、プラケータータイプの克服は、寂しさや怖さといった「自分の弱音」を、自分自身で認めて慰めることによって自分の心に安心を育むことです。
プラケータータイプのあなたがホッと安心した姿を見せてあげることで、その姿を見た家族や周囲の人たちもほっと安心していきます。
この記事は、プラケータータイプの克服について説明しています。
プラケータータイプ(慰め役)の克服
アダルトチルドレン:プラケータータイプは「みんなが辛い想いをしているのに、自分だけ楽をするわけにはいかない…」という捉え方をする特徴があります。
なので、アダルトチルドレン:プラケータータイプの克服は「自分だけではなく…みんな一緒に…」という雰囲気の中で解きほぐしていく必要があります。
プラケータータイプの克服は、以下の流れで進めていきます。
POINT
- プラケータータイプのインナーチャイルドを認識する
- 「弱音」を認めることで心に安心が生まれることに気づく
- 自分が自分を慰め、自分で自分を安心させることで、親や周りの人たちも安心することに気づく
このように、プラケータータイプの克服は、プラケータータイプの特徴や、その想いや願いも理解したうえで、ひとつひとつ進めていく必要があります。
以下に、当社メンタル心理そらくもが考える「アダルトチルドレンのカウンセリング:克服への“9”の重要ポイント」と「アダルトチルドレンの回復過程」に関する記事を紹介します。
STEP①プラケータータイプのインナーチャイルド
さて、日常においては、困っている人を見ると放っておけず、自分のことより相手を優先してくれるプラケーターさんは、周囲や家族からは「頼りがいのある相談役」として、とても頼りにされているのかもしれません。
でも本当は、プラケーターさんは頼りがいのある強い人なのではなく、内面は「どうしよう…どうしよう…」と不安が溢れそうなのかもしれません。
プラケーターさんの「優しい聞き役」という仮面の内側には、ほんとうは怖くて、不安で助けを求めている子ども時代の自分=「インナーチャイルド」が助けを求め続けているのかもしれません。
「みんなが笑顔になるまでじっと寄り添ってあげなきゃ!」
このように、自分のことは後回しにし、母親をはじめ、周りの家族を心配し慰め続けてくれている子ども時代の自分のイメージ=プラケータータイプ(慰め役)のインナーチャイルドを見つけてあげることが、プラケータータイプのアダルトチルドレンの克服の第1ステップとなります。
プラケータータイプをはじめとする各インナーチャイルドは、以下の「アダルトチルドレンのタイプ診断」を行うことで見つけることができます。
STEP②今までお疲れさま…これからは弱音を吐いてもOK…
私自身も、かつてはアダルトチルドレン:プラケータータイプの個性を感じていたことがありました。
父親も母親も共働きであり、兄弟も多かったため、母親は仕事と家事に忙しく、ときどき、疲れ果てて眠りに落ちていました。
そんな頑張っている母親を見ると…
「母が頑張っているんだから、自分も頑張らなきゃいけない!」
「自分だけ弱音を吐いてはいけない!」
このように、母親をとても心配していましたし、そのぶん、母親に迷惑を掛けたくなくて、寂しさや不安などの弱音をぐっと心に我慢をしていました。
でも、弱音を我慢し続けることは、ストレスを増やし続けることになりますので、弱音を我慢し続けた結果、私はうつ病を抱えることになってしまいました。
そして、今は大人になって、自分の力で生きていけるようになったので「母親を見守る役目」は終わりにしようと感じられるようになりました。
なので、プラケータータイプのアダルトチルドレンの克服の第2ステップは…
「今までは、弱音を我慢することで母親を支えてくれてありがとう…」
「これからは、弱音を我慢せず吐き出して心軽やかに生きたほうが母親も安心すると思うよ…」
このように、子ども時代の自分が弱音を抱えていたことを認め、今まで、弱音を我慢することで母親を支えてくれたインナーチャイルドを労り「これからは、弱音を吐いてもOKだよ…」と、どんな自分であっても、自分自身で認めていこうとする自立心が大切になります。
さて、私自身もアダルトチルドレンの克服経験を持つ心理カウンセラーです。
私のアダルトチルドレン克服体験は、以下に詳しくまとめてありますので参考にしてください。
広告
STEP③自分を幸せにすることで、親も幸せな気分にしていく…
ですが、弱音を吐きだすことは、とても抵抗を感じることですので、目をあけて心理カウンセラーを目の前にすると、恥ずかしさが強く働き、弱音を吐きだせなくなってしまいます。
そこで「催眠療法(ヒプノセラピー)」を用い、目を閉じることで恥ずかしさが和らぎ、少しづつ、心に溜め込んだ弱音を吐きだしていきます。
このように、催眠療法(ヒプノセラピー)の雰囲気を活用し、ゆったりとした雰囲気の中で、子ども時代の自分の気持ちを大人の立場で理解し精神的な自立を果たす作業を、インナーチャイルドセラピーと呼びます。
当社メンタル心理そらくものインナーチャイルドセラピーは、自分のインナーチャイルドのみではなく、父親や母親のインナーチャイルドや、ときには、祖父母、兄弟、姉妹のインナーチャイルドにまで関心を広げ、子ども時代の自分を広い視野で捉えなおしていきます。
そうすることで、自分が自分の気持ちを我慢せず素直に表現することで、自分自身を幸せにすることができ、そんな幸せな自分を見た両親も幸せな気分になっていくことに、理屈ではなく体感で納得を深めていきます。
このように、正直に弱音を吐くことで自分も楽になり、正直に弱音を吐くことができている姿を見せることで周りの人も安心していく、親を巻き込まず、親に邪魔されず、弱音を吐くことで自分も家族も幸せになっていく生き方を、理屈ではなく体感で実感し習得していく機会が、当社メンタル心理そらくもが考えるプラケータータイプの克服方法です。
また、プラケータータイプをはじめ、アダルトチルドレンの克服方法である「インナーチャイルドセラピー」については、以下の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
さいごに、プラケータータイプの克服について重要ポイントをまとめます。
POINT
- 親より先に幸せになることは「親を裏切る」ことではない
- 自分が弱音を我慢していると、周りの人はかえって不安を感じる
- 人は弱音を吐くことで、初めて「相手の信頼」を得ることができる
- 自分が幸せに生きている姿を親に見せることで、親を安心させようとすることを「自立」と言う
また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。
是非、あわせてお読みください。
なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。
以上、「プラケータータイプの克服」という記事でした。