アダルトチルドレンが抱える問題

2018年11月26日

アダルトチルドレンが抱える問題には、必ず、生まれてきた理由があります。

さまざまな問題を抱えている人たちを描いたイラスト

 

アダルトチルドレンが抱える問題は、うつ病やパニック障害、自己否定感、人間関係や家族関係の問題、依存や共依存など恋愛や夫婦関係の問題、虐待など子育ての問題、不登校や引きこもりなど、さまざまな問題があります。

アダルトチルドレンの克服を目的とした心理カウンセリングの現場では、これらの問題は、子ども時代に家族との関係に原因があり、大人になって問題が表面化していると考えます。

この記事は、アダルトチルドレンが抱える問題について解説しています。

アダルトチルドレンが抱える問題と原因

アダルトチルドレンは、子ども時代、機能不全家族で育ったことで心に傷を負い、大人になっても生きづらさを感じている人です。

本来、信頼しあえるはずの家族との関係で傷ついた心は、その後、傷が癒えることなく大人になっていき、傷ついたインナーチャイルドを抱えたままの大人=アダルトチルドレンとなっていきます。

子どもの頃から傷ついたままのインナーチャイルドは、信頼しあえるはずの家族に傷つけられたことで、自分自身に価値を感じずらくなってしまったり、周囲の人間を信頼することが難しくなってしまったり、アダルトチルドレンの原因となります。

そして、大人になってアダルトチルドレンの症状=様々な問題を引き起こす火種となります。

(関連:インナーチャイルドが傷つく原因と影響

 

うつ病やパニック障害など精神障害

アダルトチルドレンが抱える問題は、心療内科などの医療機関を受診した場合、うつ病パニック障害PTSD(心的外傷後ストレス障害)不安障害双極性障害境界性パーソナリティ障害自己愛性パーソナリティ生涯適応障害などの診断名がつけられる場合があります。

白黒思考や、幼少期の親の躾けの影響である禁止令とドライバーといった、偏った考え方や感じ方をしがちであることがアダルトチルドレンの特徴です。

そのため、アダルトチルドレンはストレスを抱えやすく、精神障害を引きお越しやすいという問題を抱えています。

(関連:うつ病の症状チェックリスト

 

人間関係が上手くいかない

アダルトチルドレンは、人目を気にする心理を感じやすいため、人への警戒心を過度に感じやすいという特徴があります。

このため、相手に嫌われること否定されることを極度に恐れ、人間関係を遠ざけてしまったり、いじめに巻き込まれてしまったり、学校や職場やプライベートで親密な人間関係を築くことを避けがちになります。

自己主張が難しい為、主従関係のような極端な人間関係になってしまったり、人への警戒心から人を心から信用しづらくなり、人間関係から孤立してしまうという問題を抱えがちです。

アダルトチルドレンの克服を目的とした心理カウンセリングでは、人間関係が上手くいかない理由は、人生で最初に出会った人間=親や家族との関係に問題があったと捉えます。

(関連:人間関係がうまくいかない理由は、あなたがわがままじゃないから

 

依存・共依存

アダルトチルドレンは、子どもの頃、家庭での愛情不足を感じたまま大人になっているため、相手に必要とされたい気持ちが極度に強くなり、相手のために何でもしすぎてしまうなど、特定の人に依存しすぎてしまうという問題を抱えがちです。

また、アダルトチルドレン同士でお互いに依存しあってしまうなど、共依存となりやすく、過干渉過保護といった問題も抱えやすくなります。

よって、アダルトチルドレンは、恋愛や夫婦関係において、親代わり恋愛=依存や共依存などの問題を起こしやすくなります。

(関連:アダルトチルドレンの恋愛傾向

 

自己否定・自分を責める・自信がない

アダルトチルドレンは自尊心や自己評価が低いという特徴があり、自分自身を否定的に捉えがち=自分を責める心理を感じがちです。

そのため、人間関係においても自分を犠牲にしがちであったり、自分1人で苦労を背負い込んでしまったり、周囲に助けを求めて協力するより、自分を犠牲にして周囲に尽くそうとします。

また、自信がないため自分の意見が言えず、周囲との意思の疎通が円滑にいかなかったり、ときには自暴自棄になってしまう場合もあり、人間関係において周囲とのズレが生まれてしまい、ときには、発達障害のような問題として捉えられてしまう場合があります。

アダルトチルドレンの克服を目的とした心理カウンセリングでは、自己否定感を感じる理由は、子ども時代、家庭で否定されたり馬鹿にされたり急かされたりしたことが問題だと捉えます。

(関連:自己否定の原因はいつか誰かに言われた言葉

 

自殺企図・自傷行為・死にたい

アダルトチルドレンは、子ども時代から自己否定感を感じつつけたままの人間関係を繰り返しているので、「自分の存在自体が悪い…」と極端な価値観に陥りがちであったり、「生きていても苦しいだけだ…」と生きることから逃避し楽になろうとする心理=自殺企図を感じやすいという問題を抱えています。

このような苦しい状況であっても、アダルトチルドレンは「周りに迷惑をかけたくない…」と問題を一人で抱え続けてしまいがちです。

とはいえ、どのような苦しい状況であっても、ホッと安心を感じたい欲求が生まれるのが人間です。

なので、アダルトチルドレンは、孤独の中であっても自分1人で安心を生み出そうと、あえて自分を傷つけその痛みによってホッと生きている安心を感じようとする心理=自傷行為を感じやすいという特徴があります。

よって、リストカット拒食過食といった自傷行為自体は、必ずしもダメなことではなく、あえて自分を傷つけ痛みを感じることで、苦しい気持ちを一瞬でも和らげようとする防衛心理でもあります。

このように、アダルトチルドレンの克服を目的とした心理カウンセリングでは、死にたい感情や自傷行為にも「安心を感じたい!」という人として自然な欲求が隠れていると捉えます。

(関連:疲れた死にたい理由は、いい加減ホッとしたい!

 

世代間連鎖=子育てが上手くいかない

人間以外の生き物は、生き方を遺伝で継承していきます。

ですが、人間は生き方を遺伝ではなく、生まれた後の育ての親とのやり取り=子ども時代の家庭環境での経験のなかで吸収していきます。

ということは、子ども時代に「親にされた子育て」もしくは「親にしてもらえた子育て」を、大人になって自身の子どもに繰り返そうとし、親から子へ、子から孫へと脈々と受け継がれていきます。

この人間特有の生き方や子育て方法の継承を「世代間連鎖」と言います。

 

ですので、「自分は親から愛されていなかった…」と感じている場合は、「自分も子どもを愛せないのではないか?」という不安を感じることになります。

よって、アダルトチルドレンは、子育てに自信がない子育てが上手くいかないと感じやすく、虐待やネグレクトなどの問題を引き起こしてしまう場合があります。

また、アダルトチルドレンは、幸せになること自体に罪悪感を感じやすく、恋愛や結婚や子どもを作ることを忌避してしまいがちという問題を抱えやすいです。

 

ただ、子ども時代の親の影響は確かに大きいものですが「親の影響を和らげる…」ことは全然可能なことです。

当社メンタル心理そらくものアダルトチルドレンカウンセリングの目的は、「親の影響を和らげ、自由で気楽な新たな世代間連鎖をあなたの世代から始める…」ことにあります。

(関連:子育てが辛い苦しい怖いということ

 

生きづらい

このように、アダルトチルドレンは、「様々な問題を抱えたながらも懸命に生きて下さっている…」と言えます。

これは、大きな荷物を背中に背負いながら懸命に生きている状態とも言い換えることができます。

ですが、上記のような問題を感じながらの日々は、心理的な負担を感じやすく、希望や期待や安心などといった幸せ感も感じずらいため、無気力の原因ともなります。

楽しんでいいはずのときでも楽しめなかったり、安心していいはずのときでも安心できなかったり、アダルトチルドレンは、ひと言で言うと「生きづらい」という問題を抱え続けていると言えます。

当社メンタル心理そらくものアダルトチルドレンカウンセリングの目的は、生きづらさの原因を知り、アダルトチルドレンが抱える問題を無害に解きほぐしていくことにあります。

(関連:生きづらい原因とは?

 

不登校・引きこもり

アダルトチルドレンには、ヒーロー(英雄)スケープゴート(身代り役)ロストワン(いない子)ピエロ(おどけ役)ケアテイカー(世話役)イネイブラー(支え役)、プラケーター(慰め役)など、いくつかのアダルトチルドレンタイプがあります。

アダルトチルドレンのタイプの中で、ロストワン(いない子)は、徹底して自我を抑えこむことが特徴で、集団のなかでの存在感を薄めることで自分の身の安全を守ろうとします。

こういったロストワンの症状は、時として、世間体や秩序を重んじる日本の教育現場や家庭環境では、自閉症、アスペルガー、ADHD(注意欠如・多動症)、LD(学習障害)といった発達障害として問題視されてしまっている場合があります。

 

ですが、ロストワン症状を抱える子どもは、感受性が豊かであるがゆえ、「好きなことに1人で集中していたい!」という豊かな欲求があります。

なので、集団行動や世間体など、制限が多い日本の教育現場や家庭環境は、感受性が豊かなロストワン症状を抱える子どもにとって、「とても窮屈で苦しい環境」と言い換えることができます。

このように、アダルトチルドレンのロストワンの症状は、窮屈さを感じる人の集団から距離を置くことで、自分の身の安全を守ろうとする意図があり、不登校や引きこもりなどの問題に繋がっている場合があります。

(関連:ロストワンの性格:アダルトチルドレンとは?

 

おわりに

アダルトチルドレンが抱える問題について解説してきました。

自分と当てはまるなぁ…」と感じる部分はありましたか?

アダルトチルドレンとは、病気や診断名ではありません。

アダルトチルドレンが抱える問題を知り自分に当てはめることは、今まで、原因不明と思ってきた自分の生きづらさにも、生まれたきた理由があることを知り、その生まれてきた理由を知ることで生きづらさを改善していく、アダルトチルドレン克服の第一歩です。

 

アダルトチルドレンの克服には、心理カウンセリングが重要な役割を果たしています。

そして、私=寺井啓二自身も、かつてはアダルトチルドレン症状に苦しみ、アダルトチルドレンを克服した心理カウンセラーです。

 

アダルトチルドレンを認め克服することは、「生きづらさを改善し、より穏やで幸せな人生への出発点」とも言えます。

以下は、当社メンタル心理そらくもにて改善実績のあるアダルトチルドレンの症状をまとめチェックリストです。

気になる方は、こちらのアダルトチルドレンの症状チェックリストを参考にしてみてください。

(関連:アダルトチルドレン症状チェックリスト

(関連:アダルトチルドレンの心理カウンセリングのポイント