毒親になる原因の解説:「精神医学的4つ」の原因

2020年10月13日毒親アダルトチルドレンの原因,子育て,毒親になる原因

精神医学で考える毒親になる原因を表すイラスト

POINT毒親になる原因を精神医学で考えると、①発達障害、②愛着障害、③うつ病などの精神疾患、④家庭環境の問題が考えられます。

心理カウンセラーの寺井です。

毒親」とは、そもそも「精神医学」や「心理学」などを出展元とする学術用語ではなく、学術的な根拠がない言葉です。

学術的な根拠に沿って考えない限り、毒親になる原因は理解できません。また、物事はひとつの視点だけではなく、いくつかの違った視点で考えることで理解を深めることができます。

よって、毒親になる原因をしっかりと理解するためには、学術的な根拠を持つ「心理学」と「精神医学」の2つの違った視点で考える必要があります。

 

ちなみに、この記事は「毒親になる原因について『精神医学』を根拠に解説した記事」です。

心理学』での解説をご希望の方は、先に以下の記事をお読みください。

それでは、毒親になる原因を「精神医学」を根拠に解説していきます。

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毒親になる原因:精神医学的根拠

毒親になる原因の精神医学的根拠を表すイラスト

まずはじめに、毒親になる原因を「精神医学」を根拠に考えるにあたって、本記事は「精神科医:水島広子さん」の著書「『毒親』の正体:精神科医の診察室から」を参考に考えていきます。

精神科医:水島広子さんの著書「『毒親』の正体:精神科医の診察室から」によると、毒親になる原因については、「毒親の抱える4つの精神医学的事情」として、以下のようにまとめられています。

 

毒親の抱える4つの精神医学的事情

1 発達障害タイプ

・自閉症スペクトラム障害(ASD)

・注意欠如・多動障害(ADHD)

 

2 不安定な愛着スタイル(不安型と回避型)

 

3 うつ病などの臨床的疾患

・トラウマ関連障害

・アルコール依存症

 

4 DVなどの環境問題

・深刻な「嫁姑問題」

・親になる心の準備不足

・障がいのある子の育児など、圧倒的な余裕のなさ

・親の親も「毒親」だった

・子育てより大事な「宗教」など

引用元:「『毒親』の正体:精神科医の診察室から」P105より(著者:水島広子)

 

参考文献

 

精神医学で考える、毒親になる「4つ」の原因

前述の「毒親の抱える4つの精神医学的事情」をもとに、毒親になる原因を「精神医学」を根拠に考えると、大きく分けて以下の4つの原因にわけることができます。

POINT

  1. 発達障害
  2. 愛着障害
  3. うつ病などの精神疾患
  4. 家庭環境の問題

それでは、以下に「精神医学で考える、毒親になる『4つ』の原因」について詳しく解説していきます。

 

原因①:発達障害

発達障害は毒親になる原因であることを表すイラスト

発達障害」とは、生まれつき脳=心の発達に障害があることです。

よって、発達障害が原因である毒親とは、生まれたあとの人生経験に原因があるのではなく、「生まれながらに原因を持っている親」と言えます。

発達障害とは、生まれつき脳の発達に障害があることの総称。幼児のうちから症状が現れてくることがほとんどで、対人関係やコミュニケーションに問題を抱えたり、落ち着きがなかったり、仕事や家事をうまくこなせなかったりと、人によって症状はさまざま。

引用元:発達障害

 

①-1:自閉症スペクトラム障害(ASD)

自閉症スペクトラム障害(ASD)」とは、単に「自閉症」と呼ばれる場合が多く、言葉がうまく使えなかったり言葉を全く使おうとしないなど、「他者とコミュニケーションをとることや人間関係を築くことに強い苦手意識」を感じたり、「周囲の人から見て意外なことに強いこだわりを示す」などの特徴があります。

自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害とも呼ばれます)は、正常な社会的関係を構築することができず、言葉の使い方に異常がみられるか、まったく言葉を使おうとせず、強迫的な行動や儀式的な行動がみられる病気です。

引用元:自閉スペクトラム症

なので、このタイプの発達障害をもつ親の子育ては、「子供との意思疎通がはかれない」「子育て以外のことにこだわりすぎて子育てをこなせない」などの問題が生じる可能性があります。

 

①-2:注意欠如・多動障害(ADHD)

注意欠如・多動障害(ADHD)」とは、「年齢に見合わない単純なミスや失敗を連続することが多く『不注意』」「好きなこと以外には集中できず『落ち着きがない』」「思いつきで行動してしまい『衝動的』」などの特徴があります。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは発達障害の一種の病気です。特徴的な症状として、年齢に見合わない「不注意さ」、好きなこと以外に対する集中力がなくほとんど関心や興味を示さない「多動性」、思いついたことをよく考えずに即座に行動に移してしまう「衝動性」が見られます。

引用元:注意欠陥・多動性障害(ADHD)

なので、このタイプの発達障害をもつ親の子育ては、「子育てのやりかたを覚えられない」「子育てのやりかたがわからない」「子育てにおいて重要なことを忘れてしまう」などの問題が生じる可能性があります。

 

発達障害を持つ親は、「子育てに必要な『能力』が生まれながらに不足している親」と言える

とはいえ、「発達障害」とは生まれたあとに意図的に身に付けたものではなく、あくまで生まれながらにもっているものです。

なので、例え毒親と呼ばれる親であっても、発達障害が原因である場合は、子供にとって毒になる子育てを「故意」に行っているのではないという点が重要です。

人にはそれぞれ生まれもった「器=能力の限界」があり、子育てに限らず、いくら頑張っても無理なものは無理な場合があります。

なので、発達障害が原因である毒親とは、決して子育てを怠けているわけではなく、「子育てを行うために必要な『能力』が生まれながらに不足している親」と言い換えることができます。

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原因②:不安定な愛着スタイル(愛着障害)

愛着障害は毒親になる原因であることを表すイラスト

愛着スタイル」とは「愛情表現のやり方」の特徴を表す言葉です。

愛着スタイルは「安定型」「不安型」「回避型」「恐れ・回避型」の4つに分けられ、基本的に子どもの頃の親との関係によって形成されていきます。

引用元:【愛着スタイル】あなたは何型?恋愛や人間関係に影響を与える4つの愛着スタイル

このように、「不安定な愛着スタイル」とは、親が行う「子供への不安定な愛情表現」のことを指します。

また、親が行う「愛着スタイル」は、親自身が子供の頃、親の親から受けた「愛着スタイル」を無意識に繰り返していると言われています。

よって、不安定な愛着スタイルが原因である毒親は、毒親自身も子供の頃、毒親の親から「不安定な愛着スタイル」を受けていた可能性があると言えます。

 

②-1:不安型の愛着スタイル

不安型の愛着スタイル」とは、「どうしよう?どうしよう?」「大丈夫?大丈夫?」と、親が子供に対して不安や心配ばかりをしている状態です。

このタイプの毒親は、毒親自身も子供の頃、毒親の親に心配ばかりされていたため、「問題が起きたらどうしよう?」「失敗してしまったらどうしよう?」など、「周りの人にどう思われるか?」「周りの人に嫌われないか?」といった「見捨てられ不安」を感じやすい特徴があります。

見捨てられ不安:人から見捨てられること(実際のものも、想像上のものも、どちらも)に敏感なため、そうなりそうな状況をなりふりかまわず避けようとします。相手の感情に敏感で、相手と離れることに強い不安や恐怖、怒りを覚えます。見捨てられ不安とは、一人でいること、孤独になることへの耐え難さとも言えます。

引用元:酒田駅前メンタルクリニック

なので、このタイプの毒親の子育ては、子供を束縛しすぎる「過干渉」や、子供を甘やかしすぎる「過保護」などの問題が生じる可能性があります。

 

また、「過干渉な毒親の特徴」「過保護な毒親の特徴」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

②-2:回避型の愛着スタイル

回避型の愛着スタイル」とは、「親が子供の世話を苦痛に感じる」「親が子供に愛着を感じない」などの状態です。

このタイプの毒親は、毒親自身も子供の頃、毒親の親に世話をしてもらえなかったり、放置されたり、親と情緒的なやりとりを経験せずに育ったため、「人に助けてもらう」「人を助けてあげる」といった発想を持ちづらく、子育てに対する責任感を感じづらい特徴があります。

なので、このタイプの毒親の子育ては、子供の存在自体を否定する「暴言・暴力」や、子供を放置する「子育て放棄」などの問題が生じる可能性があります。

 

また、「子供を否定する毒親の特徴」「子供を放置する毒親の特徴」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

②-3:愛着障害

また、子供の頃、親から「不安定な愛着スタイル」を受けて育ったことによって、子育てをはじめ、親子・家族・学校・仕事・友人・知人・恋愛・結婚などの人間関係に苦手意識を感じることを「愛着障害」と言います。

愛着障害とは、養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子供の情緒や対人関係に問題が生じる状態です。主に虐待や養育者との離別が原因で、母親を代表とする養育者と子供との間に愛着がうまく芽生えないことによって起こります。

引用元:愛着障害(アタッチメント障害)

なので、不安定な愛着スタイルである親は「愛着障害を持つ親」と言い換えることができます。

 

また、「愛着障害」を抱えている人を、心理学の別称で「アダルトチルドレン」と呼ぶ場合があります。

アダルトチルドレンとは何か?」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

不安定な愛着スタイルである親は、「愛情表現のやり方がわからない親」と言える

このように「愛着スタイル」とは「愛情表現のやり方」を意味し、人間は子供への「愛情表現のやり方」を学校で学ぶのではなく、自分自身が子供の頃、親から受けた「愛着スタイル」を無意識に真似をして繰り返しています。

なので、不安定な愛着スタイルを持つ親とは、子供への愛情は持っているのだけれど、愛情の届け方が「過干渉」「過保護」などの極端な届け方になってしまうと言えます。

そういった意味では、不安定な愛着スタイルが原因の毒親とは、そもそも「子供への愛情は持っていても、愛情の届け方がわからない親」と言い換えることができます。

 

また、カウンセリングにて「子供への愛情の届け方がわからない!」と訴えて下さったママさんの気持ちをまとめた記事を以下に紹介しますので、必要な方は参考にしてください。

 

原因③:うつ病などの精神疾患

うつ病などの精神疾患は毒親になる原因であることを表すイラスト

精神疾患」とは、一般的には「心の病気」と呼ばれ、「うつ病」「依存症」「躁うつ病」「適応障害」「パニック障害・不安障害」「PTSD」などがあります。

心の病気とは、ストレスなどが原因となって起こる病気。精神疾患を指して使われる通称です。体と心の両方に症状が現れ、治療が長期にわたる場合も多く、治していくための環境を整えることが重要です。

引用元:心の病気とは?

また、上記のような「心の病気」を引き起こしている根本原因は、大きく分けて、以下の3つが考えられます。

POINT

  1. 心身の負担を増大させる「ストレス
  2. 情緒不安定を引き起こす「トラウマ(心的外傷)
  3. 極端な考え方をする「認知の歪み

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

③-1:ストレス

ストレス」とは、「焦り」「不安」「疲労」「緊張」など、体が苦しくなったり、気持ちが不安定になったり、やる気がなくなったりする状態です。

ストレスとは、外部からのさまざまな刺激(ストレッサー)によって自分の身体や心に負荷がかかり、「歪み」が生じることをいいます。それにより、様々な身体への不調を引き起こす原因になるのです。

引用元:ストレス社会で病んだ現代人について

ストレスの原因は、人間関係、仕事、睡眠不足、性格的なもの、スマホ・ゲーム・テレビ・パソコンなどが考えられますが、心の病気を抱えるほどのストレスは、人間関係に原因がある場合が殆どです。

なので、人間関係にストレスを抱えている毒親の子育ては、心に余裕がないため、「子育てに自信が持てない」「人間関係に劣等感を感じやすく悩みやすい」「子供への依存傾向に陥りやすい」「育児ノイローゼ」などの問題が生じる可能性があります。

 

③-2:トラウマ(心的外傷)

トラウマ」とは、「虐待」「いじめ」「災害」など、非常に大きな苦痛を伴う出来事に遭遇したことにより、それらによって生じた「大きすぎるストレス」を心が受けれられなくなってしまい、、未解決のまま、いわば心に傷を負ったままになっている状態です。

トラウマとはいわゆる「心の傷」と言われるものです。身体が傷つくことと同じように同じように心も傷ついてしまいます。

引用元:トラウマ・PTSDのカウンセリング

また、「トラウマ」の症状が頻繁にフラッシバックし、日常生活に支障をきたすことを「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と言います。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、こころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものです。

引用元:PTSD

なので、「トラウマ」を抱えている毒親の子育ては、「情緒不安定」「就労不能による貧困」「家事ができないことによる生活崩壊」「アルコール・薬物・ギャンブルなどの依存症」などの問題が生じる可能性があります。

 

ちなみに、「ストレス」や「トラウマ」のなかでも、特に「子供時代に感じたストレス」や「子供時代のトラウマ体験」のことを、心理学の別称で「インナーチャイルド」と呼ぶ場合があります。

インナーチャイルドとは何か?」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

③-3:認知の歪み

認知の歪み」とは、「~すべき!」「~しなさい!」「~はダメだ!」「~してはいけない!」など、極端で否定的な考え方を指します。

認知の歪みとは、誇張的で非合理的な思考パターンである。これらは精神病理状態(とりわけ抑うつや不安)を永続化させうるとされている。

引用元:認知の歪み

このように、「認知の歪み」を持つ毒親は、自分にも周囲にも厳しいため、「ストレスを抱えやすい親」「自己否定感が強い親」と言えます。

よって、このタイプの毒親の子育ては、「親の価値観を子供に押し付ける」「子供に過度な期待とプレッシャーを掛ける」「子供に執拗なダメ出しをして自信を喪失させる」などの問題が生じる可能性があります。

 

ちなみに、「認知の歪み」のことを、心理学の別称で「禁止令とドライバー」と呼ぶ場合があります。

禁止令とは何か?ドライバーとは何か?」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

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原因④:家庭環境の問題

家庭環境の問題は毒親になる原因であることを表すイラスト

家庭環境の問題」とは、性格など、親の内面に起因する原因ではなく、親が置かれている立場など、親を取り囲む周囲の環境に起因する原因を指します。

例えば、「夫婦仲の問題」「家族仲の問題」などが考えられます。

 

④-1:夫婦関係の不仲

子育てとは夫婦が協力して行うものです。ですが、夫婦関係が不仲だと、「夫婦喧嘩」や「口喧嘩」が絶えず、そのような殺伐とした雰囲気での子育ては、子供にとって毒になる子育てとなります。

酷い場合は、「DV」などに発展している場合があり、このような場合は、当然、子育てもうまくいかなくなります。

 

④-2:実父・実母の過干渉

結婚をして実家を離れた母親に対して実父・実母が過干渉である場合、実父・実母の要求に対して母親が毅然とした態度で臨まないと振り回されてしまい、子育てがおろそかになってしまう可能性があります。

 

④-3:拡大家族

拡大家族」とは、祖父・祖母・叔父・叔母など、子供から見て父親・母親以外の大人が同居している家族のことを指し、「核家族」の反対を意味します。

拡大家族の場合、母親は「嫁」という立場から、子育てについて「舅・姑」から干渉されされやすく、子育てに自信を失い委縮してしまったり、「舅・姑」の世話で忙しく、子育てがおろそかになってしまう可能性があります。

 

④-4:母子家庭・父子家庭

母子家庭・父子家庭」とは、両親が何らかの理由で離婚・死別をした家庭を指します。

「母子家庭・父子家庭」は片親であるため、子供は親と触れ合う時間が減ってしまい、慢性的に寂しい気持ちを抱える場合が多くなりますが、片親であるからこそ、子供は遠慮して親に不満を言えず、大きなストレスを抱えたまま大人へと成長し、人に不満を言えない悩みを抱えやすい大人になる可能性があります。

 

④-5:障害・病弱・重病な兄弟姉妹の存在

例えば、入院・手術・介護を要するほどの「重病を抱える兄弟姉妹」や、喘息などを患う「病弱な兄弟姉妹」や、発達障害・身体障害などの「障害を抱える兄弟姉妹」が家族にいる場合、親はどうしてもそちらに手が掛かってしまいます。

そうすると、親は他の健常な子供に対して、「あなたはお姉ちゃんなんだからしっかりして!」「お父さんもお母さんも大変なんだから迷惑を掛けないでね!」など頼ってしまい、結果、健常な子供ほど親に頼られ、無条件で親を支え続けることになってしまいます。

 

④-6:宗教や家業に懸命な家庭

例えば、お寺であったり、政治家であったり、商店であったり、家がなんらかの「家業」をしていると、両親をはじめ大人たちは子育てよりも家業に必死となってしまい、結果、子供が放置されてしまう場合があります。

また、親の都合で「家業」を無理やり子供に継がせる場合が多く、結果、子供は大きすぎる負担を背負わされ苦しむことになってしまいます。

 

ちなみに、「子育てや生活がうまく機能しておらず、子供が日常的にストレスを感じている家庭」のことを、心理学の別称で「機能不全家族」と呼ぶ場合があります。

機能不全家族とは何か?」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

④-7:望まない出産・望まない結婚

例えば、母親が10代で妊娠出産をした場合、親になる心構えができないまま親となってしまったとも考えられます。

また、本人同士の意思とは関係なく、親が決めた相手と結婚した場合、望まないままに結婚してしまったとも考えられます。

このような場合、納得が行かないままに親になってしまったと言えますので、そのぶん子供への愛着も薄れやすく、子育てに対して無責任になりやすくなります。

 

ちなみに、未練・後悔・恨みなどの「納得のいかない気持ち」のことを、心理学の別称で「未完の感情」と呼ぶ場合があります。

未完の感情とは何か?」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

毒親から自分を解放するカウンセリング

毒親から自分を解放するカウンセリングの全体像を表すイラスト

さて、ここまで毒親になる原因について解説していきました。

毒親になる原因について、みなさんは理解が深まりましたか?

毒親になる原因について理解を深めることができると、毒親の影響から自分を解放することが可能となります。

毒親育ちの方が毒親から自分を解放する方法として、カウンセリングはとても有効であると言われています。

毒親から受ける悪影響とは、「①毒親との関係で『傷ついた感情』」と「②毒親の子育ての影響で身に付けた『否定的な考え方』」のふたつです。

よって、毒親から解放される方法は、カウンセリングを利用することで、毒親との関係で傷ついた感情を癒しつつ、否定的な考え方を緩め、毒親から精神的に自立することを意味します。

毒親から自分を解放するカウンセリング」については、以下の記事で詳しく解説していますので、是非、お読みください。

 

まとめ

さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。

  • POINT「発達障害」を持つ親は、子育てを行う「能力」が生まれながらに不足している場合がある
  • 「愛着障害」を持つ親は、愛情の届け方がわからない
  • 「精神疾患」を持つ親は、子育てに自信がない・子育てから逃れたい
  • 「家庭環境の問題」を持つ親は、周りの大人に助けを求めず、自分の子供に苦労を背負わせる

また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「毒親になる原因の解説:『精神医学的4つ』の原因」という記事でした。

この記事を書いた人

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はじめまして「メンタル心理そらくも 代表:寺井啓二」です。うつ、アダルトチルドレンを克服した経験を持つ心理カウンセラーです。自らの克服経験を世の中に役立てたいと考えています。

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2020年10月13日毒親アダルトチルドレンの原因,子育て,毒親になる原因

Posted by 寺井 啓二