アダルトチルドレンの願いは、機能不全家族を崩壊から守ることです。父親を助けたい!母親を守りたい!家族で仲良くしたい!という優しい願いです。この記事は、アダルトチルドレンの願いについて説明しています。

アダルトチルドレンの願い

2018年11月27日

アダルトチルドレンの願いは、機能不全家族の崩壊を防ぐことです。

家族の安寧を願っている少女のイラスト

 

アダルトチルドレンにも生まれてきた理由があり願いがあります。

アダルトチルドレンの願いを叶えることでアダルトチルドレンの克服が叶います。

アダルトチルドレンの願いとは、「お父さんを助けたい!」「お母さんを守りたい!」「家族で仲良くしたい!」といった優しい願いです。

この記事は、アダルトチルドレンの願いについて説明しています。

家族の崩壊を防ぎたい!という願い

そもそも、アダルトチルドレンが生まれる理由はどこにあるのでしょうか?

それは、家族という自分自身の居場所を懸命に守り安定化させようする人の本能に基づいています。

 

唐突ですが、私たち人間は哺乳類です。

哺乳類は、群れという集団を作り、群れの構成員がお互いに協力し合うことで生命の安全を確保しようとします。

その反面、群れという集団が崩壊すると、自分自身の居場所がなくなり、自分の生命が危険にさらされてしまうことになります。

 

人間も哺乳類ですので、家族という居場所を作り、家族の構成員がお互いに協力し合うことで生命の安全を確保しようとします。

なので、家族が崩壊してしまうと、自分の居場所がなくなり、自分の生命が危険にさらされてしまうことになります。

よって、人間は家族が穏やかに安定しているとのびのびと過ごせますが、家族が問題を抱えていると強い危機感を感じます。

とくに子どもは、家族がなんらかの問題を抱えていると大きな不安を感じます。

なので、アダルトチルドレンの願いは、自分の居場所=家族の崩壊を防ぎたい!という防衛本能とも言えます。

 

アダルトチルドレンが生まれる理由

子どもが安心して過ごすことができない状態の家族を、機能不全家族と言います。

そして、子どもは自分の居場所を少しでも居心地をよくしたいという願いから、父親や母親の顔色を伺い、機能不全家族を安定化させようと細心の注意を払います。

このとき生まれる、機能不全家族を安定化させようとする心理こそが、アダルトチルドレンの始まりです。

よって、「家族みんなで穏やかに過ごしていたい!」という優しい想いこそが、アダルトチルドレンの願いです。

 

ただ、アダルトチルドレンがどんなに頑張っても我慢しても、家族がいつまでも穏やかな雰囲気に至らない場合もあります。

そうすると、「家族みんなで穏やかに過ごしていたい!」というアダルトチルドレンの願いはいつまでも叶わないことになり、大人になってもアダルトチルドレン症状が続いたままになってしまいます。

なので、アダルトチルドレンが生まれる理由は機能不全家族にあると言えますし、アダルトチルドレン症状を感じるということは、自分自身が機能不全家族で育ったことを意味するとも言えます。

(関連:アダルトチルドレンの原因

 

アダルトチルドレンの願いは、家族を守りたい!

子どもの頃、家族が重苦しい雰囲気であったり、父親と母親の関係が冷め切っていたり、子どもへの躾けや教育が厳しいと、子どもは安心して過ごすことができず、心にトラウマを抱えてしまいます。

それでも子どもは、自分自身の安心のため、父親や母親を笑顔にしようと願い、懸命に頑張ったり我慢を重ねます。

そして、アダルトチルドレンは、「家族みんなで穏やかに過ごしていたい!」という自分自身の願いを叶えるために、自分の意思で機能不全家族を支えます。

 

また、アダルトチルドレンは、それぞれの役割を分担し演じ分け、チームワークによって家族を支えます。

このとき、アダルトチルドレンが演じるそれぞれの役割を、アダルトチルドレンタイプと言います。

ヒーロー(英雄)スケープゴート(身代り役)ロストワン(いない子)ピエロ(おどけ役)ケアテイカー(世話役)などがあり、それぞれの個性によって役割分担をしつつ機能不全家族を支えます。

なので、アダルトチルドレンの克服を目的とした心理カウンセリングの現場では、アダルトチルドレンを「親や家族の被害者」と同情で捉えるのではなく、「家族みんなで穏やかに過ごしていたい!」という素晴らしい願いを叶えようとしていると、尊敬の念で捉えます。

 

このように、一見、自分にとってマイナスに感じる、うつ症状白黒思考といったアダルトチルドレン症状にも、子ども時代の自分=インナーチャイルドの想いや願いや感情が隠されているものです。

とくに、アダルトチルドレンの克服を目的とした心理カウンセリングでは、「お父さんを助けたい!」「お母さんを守りたい!」「家族で仲良くしたい!」といったアダルトチルドレンの願い=傷ついたインナーチャイルドの訴えに気づくことで大きな進展が生まれます。

(関連:アダルトチルドレンの心理カウンセリングのポイント

 

アダルトチルドレンの願いを叶える!

さて、アダルトチルドレンの願いは素晴らしいものでも、アダルトチルドレンの願いが叶わない限り、アダルトチルドレンの克服はなりません。

うらをかえせば、アダルトチルドレンの願いを叶えることで、アダルトチルドレンの症状が和らぎ、アダルトチルドレンの克服が叶います。

 

ただ、本物の家族を巻き込むことは、かえって苦しい状況を招きかねません。

なので、本人が望めば、本物の家族を巻き込まずとも、アダルトチルドレンの克服を叶える方法はあります。

それが、インナーチャイルドセラピーと呼ばれる方法です。

 

お父さんを助けたい!」「お母さんを守りたい!」「家族で仲良くしたい!」といった願いが叶わないまま、ずっと傷ついたままの子どもの自分をインナーチャイルドとして空想し、大人の自分が子どもの自分を癒すことで、心の中の家族のイメージ=家族との記憶を穏やかにしていきます。

家族みんなで穏やかに過ごしていたい!」というアダルトチルドレンの願いを空想の中で叶えることで、アダルトチルドレンの症状が和らぎ、アダルトチルドレンの克服が叶っていきます。

(関連:インナーチャイルドセラピーの解説

 

さいごに

私自身も、アダルトチルドレンを克服した経験のある心理カウンセラーです。

昨今、アダルトチルドレンは病気や診断名のように誤解をされています。

ですが、アダルトチルドレンは、「家族みんなで穏やかに過ごしていたい!」という優しい願いを、子どもの頃から、ずっと諦めずに感じ続けてくれているのだと、私は考えています。

(関連:アダルトチルドレン(ac)を克服した心理カウンセラーが語る「AC克服体験談」