ロストワンタイプの恋愛傾向
POINTロストワンタイプは、対等で自由な自立した恋愛関係を望む傾向にあります。
心理カウンセラーの寺井です。
「アダルトチルドレン」とは、子ども時代「機能不全家族」という厳しい環境で育った影響で、恋愛や結婚に対する苦手意識を感じやすいとも言えます。
このように、アダルトチルドレンの恋愛は、子ども時代「未完の感情」も混ざって作用し、依存傾向や極端な恋愛関係など不安定になりがちです。
ですが、ロストワンタイプはもともと自分の感情を抑えがちであるため、恋愛傾向は比較的穏やかで、大きな問題は起きにくい傾向にあります。
この記事は、ロストワンタイプの恋愛傾向について説明しています。
ロストワンタイプ(いない子)の恋愛傾向
アダルトチルドレン:ロストワンタイプは「協調性がない」「社会不適合者」「よくわからない人」「変わり者」「つまらない人」「ボーっとした人」など、ロストワンタイプの内面を知らない人たちには散々で酷い誤解をされてしまう場合があります。
ですが、ロストワンタイプの性格は、もともと「自分1人で自由にしていたい人」という意味合いが大きいのです。
よって、ロストワンタイプの恋愛傾向は「干渉、詮索、指図、束縛、依存されることを嫌い、対等で自由な自立した恋愛関係を望む傾向にある…」という点が最大の特徴です。
ロストワンタイプの恋愛傾向は、以下の点があげられます。
POINT
- 時間を掛けて感情を表現することを望む
- 共依存より自立共存を望む
- 一途な恋愛を望む
- 否定しない相手を望む
それでは、以下に詳しく説明していきます。
傾向①自分の気持ちや感情は、たくさんの時間を掛けてゆっくりと誠実に表現したい
これは私の勝手な印象ですが、ロストワンタイプの印象をあえて具体的に表現すると「ベートーベン」や「岡本太郎さん」のような、孤高の芸術家さんのようなタイプがぴったりきます。
なので、ロストワンタイプの恋愛傾向は「世間一般の流行・常識」などの価値観で推し量れるようなものではありません。
また、ロストワンタイプは感受性が豊かなため、自分の気持ちや感情をたくさんの時間をかけてゆっくりと誠実に表現したいと願っています。
なので、ロストワンタイプの恋愛傾向は「自分の気持ちをどれだけ素直に表現させてくれる相手か?」「自分の気持ちを素直に表現するのに、どれだけの時間を許容してくれる相手か?」が最大のポイントになります。
よって、相手とのリズムが噛み合い、信頼関係が築けると、豊かな感受性を伴なう心のこもった素晴らしい恋愛となります。
傾向②共依存より、自立共存の関係を望む
ロストワンタイプは恋愛において、束縛されることや振り回されることを極端に嫌う傾向にあります。
自分の自由を制限されたり、自分の意思を無視されることにうんざりしているロストワンタイプは、恋愛においても、ただただ「自分のことは自分に任せて信頼してほしい…」と願っています。
反対に、ロストワンタイプは相手の自由を制限したり、相手の意思を無視することを嫌います。
よって、ロストワンタイプは「ただ泣いているだけの相手」や「ただ困っているだけの相手」に対しては何もしようとはしてくれません。
つまり、ロストワンタイプは自由と自立と信頼と対等を好む反面、「かわいそう…かわいそう…」といった同情を嫌います。
なので、「言わなくてもわかってほしい…」「かわいそうだねって慰めてほしい…」「自分の気持ちを察してほしい…」と、自分の気持ちは自分で伝えていく恋愛ではなく、自分の気持ちは相手に察してもらおうとする恋愛を願っている方には、ロストワンタイプとの恋愛は不向きな場合があるのかもしれません。
このように、お互いに依存し合う共依存の関係より、お互いに自立し対等に信頼し合う自立共存の関係を望むことが、ロストワンタイプの恋愛傾向の最大の特徴です。
傾向③不器用だけど一途な恋愛を望む
よって、恋愛においてプレゼントや贈り物をすると、ロストワンタイプはかえって戸惑ってしまうという不器用な一面があります。
それは、決してプレゼントが嫌なわけではなく、ロストワンタイプは今まで一人で過ごすことが多かったため、誰かからプレゼントや贈り物を貰った経験が少く、はからずも戸惑ってしまう場合があります。
また、ロストワンタイプである恋人を自分の友人に紹介しようとすると、ロストワンタイプは頑なに拒否したりする場合があります。
これも、決してあなたの友人に会いたくないのではなく「自分の気持ちは、あなた1人だけと大切に共有したい…」という一途さの現れです。
このように、ロストワンタイプは、厳しい家庭環境を生き抜いてきた結果、「誰かに何かをしてもらえることに期待して、多くの人と薄く広く関わろうとする人間関係」より、「自分は自分らしくいたい!と願って、人数は少ないが濃く関わろうとする人間関係」を願う傾向にあります。
この不器用な一途さが、ロストワンタイプの恋愛傾向の大きな特徴です。
傾向④否定せず、共感してくれる相手をこの上なく信頼する
また、ロストワンタイプはとても豊かな感受性を持ち合わせており、ある意味、自分の感情に非常に誠実でもあります。
うらを返せば、ウソやおべっかが大嫌いなので、「自分の感情は素直に誠実に表現したい!」と願っています。
なので、ロストワンタイプは、自分の感情を表現しようとすると、とても時間が掛かってしまう場合があります。
そんなとき、ロストワンタイプの恋愛相手は否定せず、「そっか…そっか…うん…うん…」とロストワンタイプの相手が納得いくまで温かくそっと共感し見守ってあげると、ロストワンタイプの方は、この上ない幸せと安心と信頼をあなたに感じてくれます。
このように、ロストワンタイプはウソやお世辞が大嫌いなので、理不尽な裏切りや一方的な干渉などはなく、恋愛に対してとても誠実であることも、ロストワンタイプの恋愛傾向の大きな特徴です。
アダルトチルドレン(ac)タイプ診断
また、以下の記事は、ロストワンタイプをはじめとする「アダルトチルドレンのタイプ診断」を行うことができますので、アダルトチルドレンのタイプに興味をお持ちの方は参考にしてください。
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機能不全家族で育ったら恋愛&結婚はできないの?
「機能不全家族」とは、ロストワンタイプをはじめ、アダルトチルドレンを生み出す原因となる家族のことです。
機能不全家族とは、親の愛情表現に問題があった家族とも言えますので、機能不全家族で育ったことは、アダルトチルドレンの恋愛傾向に大きな影響を与えています。
アダルトチルドレンは、無条件で愛されることに慣れていない…
アダルトチルドレンは、機能不全家族で育ったことにより、親から条件付きで愛情を注いてもらった経験はあっても、親から無条件で愛情を注いでもらえた経験が少ないため、恋愛や結婚の相手から愛情や信頼を得るために、極端に頑張りすぎてしまったり、極端に我慢をしすぎてしまったり、一方的に与えすぎてしまったり、一方的に求めすぎてしまったりなど、アダルトチルドレンの恋愛は、依存傾向や極端な恋愛関係に陥りがちです。
よって、アダルトチルドレンは恋愛&結婚事情のなかで、「アダルトチルドレンは恋愛や結婚ができない…」「アダルトチルドレンは人を好きにならない…」「機能不全家族で育ったら恋愛や結婚はできない…」「機能不全家族で育った人は結婚相手にふさわしくない…」など誤った認識を持たれがちですが、心理カウンセリングなどによってアダルトチルドレンを克服すれば、「アダルトチルドレンは恋愛や結婚ができない…」ということは決してありません。
ただ、アダルトチルドレンは、親から愛情を受け取ったり渡したりした経験が少ないため、恋愛や結婚に対する苦手意識は持っているとは言えるのかもしれません。
親代わり恋愛
これらの問題が起きる原因は、子ども時代に親に満たしてもらえぬまま、大人になっても持ち越し続けている「子ども時代の寂しさや怖さや辛さ」が、恋愛や結婚によって大きく揺れ動いてしまうからです。
結果、子ども時代に親に満たしてもらいたかった感情を、「親に代わって、本来は全く関係のない恋人や結婚相手に満たしてもらおう…」と依存傾向に陥りやすくなります。
このように、子ども時代に親に満たしてもらえぬまま、大人になっても持ち越している感情の影響によって、本来、対等であるはずの恋人関係&夫婦関係が、あたかも親子のような依存関係になってしまっている恋愛関係&夫婦関係を「親代わり恋愛」と言います。
アダルトチルドレンは克服可能
このように、親代わり恋愛を始めとする、アダルトチルドレンの恋愛傾向は、はからずも、恋愛関係における問題につながってしまう場合もあります。
ですが、自分自身が望めば、「アダルトチルドレンの回復過程に沿った形の心理カウンセリング」や「インナーチャイルドセラピー」によって、子ども時代の感情を自分自身で満たすことでアダルトチルドレンを克服し、精神的自立を果たすことで、対等な恋愛関係&信頼関係を築くことは可能です。
また、私自身もアダルトチルドレンの克服経験を持つ心理カウンセラーです。
私のアダルトチルドレン克服体験は、以下に詳しくまとめてありますので参考にしてください。
「アダルトチルドレンの恋愛傾向」と「機能不全家族チェックリスト」
親代わり恋愛をはじめ「アダルトチルドレンの恋愛傾向」について詳しくまとめた記事を以下に紹介します。
また、アダルトチルドレンの恋愛傾向に大きな影響を及ぼす機能不全家族については、戦後の日本家庭の8割は機能不全家族と言われています。
以下に、「機能不全家族チェックリスト」も合わせて紹介します。
まとめ
さいごに、ロストワンタイプの恋愛傾向について重要ポイントをまとめます。
- POINTロストワンタイプは、自分の気持ちはゆっくり時間を掛けて話したいと願っている
- ロストワンタイプは、甘えたり甘えられたりすることを嫌う傾向にある
- ロストワンタイプは、グループ行動が苦手で不器用だがそれだけ一途
- ロストワンタイプは、自分の言動を疑ったり遮ったり否定せず見守ってほしいと願っている
また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。
是非、あわせてお読みください。
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以上、「ロストワンタイプの恋愛傾向」という記事でした。