
POINT「好きになるほど苦しくなる」「尽くしすぎて疲れてしまう」と感じるなら、幼少期の親子関係が影響している可能性があります。
「なぜ毎回同じことで苦しくなるのか」と感じている方は、最後まで読んでみてください。
心理カウンセラーの寺井です。
「毒親」とは、アメリカの医療コンサルタント&グループセラピストとして活躍した「スーザン・フォワード」が、「毒になる親:一生苦しむ子供」という著書の中で生み出した言葉です。
じつは、子どもの恋愛傾向とは、「両親の結婚生活の様子」「両親の夫婦関係の様子」の影響を大きく受けます。
この記事は、毒親に育てられた「女性」の恋愛傾向について詳しく解説しています。
なお、この記事は「恋愛傾向」を中心に扱っています。
性格面の特徴について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
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毒親育ちの女性の恋愛傾向(5つ)
毒親育ちの女性の恋愛傾向は、主に以下の5点があげられます。
POINT
- 相手の愛情に戸惑う
- 相手の言動に敏感
- 母親と同じ恋愛パターンを繰り返す
- 相手に意見が言えない
- 自分を大切にしてくれない相手を選ぶ
それでは、以下に詳しく解説していきます。
傾向①:相手の愛情に戸惑う

毒親育ちの女性は、人に優しくされることに慣れていない一面があるため、優しくされると、相手の優しさを素直に受け取れず、相手からの愛情に戸惑ってしまう特徴があります。
相手の愛情に戸惑う理由
毒親育ちの女性が相手の愛情に戸惑ってしまう理由は、子どもの頃の家庭環境において、悩みを抱えて落ち込んでいるときに「しっかりしなさい!」と親に怒られたことが多く、親に優しくしてもらった経験が少ないためです。
よって、毒親育ちの女性は、恋愛関係において、「弱い自分は愛してもらえない…」「ありのままの自分は愛してもらえない…」という価値観を感じやすい傾向があります。
①-1:条件付きの愛
親が気に入ったときだけ褒めてもらえたり、学校の成績やテストで優秀な成績を残したときだけ愛してもらえたりなど、「親の機嫌」や「親の意見」によって左右されてしまう愛情を「条件付きの愛」と言います。
条件付きの愛とは、条件を満たしたときだけ与えられる愛情のことです。
①-2:相手の役に立っていないと不安
毒親育ちの女性は、子どもの頃の親子関係から「条件付きの愛」に慣れているため、恋愛において、「何か役に立つことをしないと、彼氏の愛情を受け取る資格がない」「なにもしていない、ありのままの自分は彼氏に愛される価値がない」と考えがちで、相手の役に立っていないと不安を感じやすい傾向があります。
①-3:相手からの無条件の愛情を疑ってしまう
よって、毒親育ちの女性は、相手を助けたり相手に尽くしたり、「相手の役に立っている自分」であるときは相手からの愛情を安心して受け取れるのですが、逆に、相手に助けられたり相手に無条件で優しくされるなど、「相手の役に立っていない自分」であるときは強い不安感を感じ、「なんの役にも立っていない私をなぜ愛してくれるのだろう?」「彼が優しいのはきっと何か見返りを求めているのではないか?」など、相手からの無条件の愛情を疑ってしまう特徴があります。
①-4:恋愛相手の世話を焼きすぎてしまう
毒親育ちの女性は、相手の役に立っていないことに強い不安感を感じやすいため、その不安感を和らげようと、相手の世話を焼きすぎてしまう特徴があります。
毒親育ちの女性は、「彼氏の役に立ちたい!」「彼氏に必要とされたい!」と思うあまり、相手のお世話を焼きすぎて「過干渉」「過保護」となってしまい、かえって相手を困らせてしまう傾向があります。
①-5:恋愛相手に必要とされることで「承認欲求」を満たそうとする
このとき、人が「誰かに必要とされたい!」「誰かに認めてもらいたい!」と感じる欲求を「承認欲求」と言います。
承認欲求とは「人から認められたい」という自然な欲求のことです。
とくに幼少期に満たされなかった承認欲求は、大人になってからも強く影響します。
そういった意味では、毒親育ちの女性は、子どもの頃、親に満たしてもらえなかった「承認欲求」を、親に代わって恋愛相手に必要とされることで満たそうとする傾向があります。
世話を焼きすぎてしまう理由
毒親育ちの女性が恋人に対して世話を焼きすぎてしまう理由は、子どもの頃、親に十分に褒めてもらえなかったり認めてもらえなかったことが影響していると考えられます。
また、前述の「承認欲求」のように、子どもの頃から満たされないまま心に残っている感情を、心理学では「未完の感情」と言います。
「なぜ満たされないのか」という原因を深く知りたい方は、以下も参考にしてください。
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傾向②:相手の言動に敏感

毒親育ちの女性は、恋愛関係において、彼氏が少しでも普段の様子と違ったりすると、「自分がいい子でいないから、彼氏の機嫌を損ねてしまったのではないか?」「自分がもっといい子でいないと、嫌われてしまうのではないか?」と、相手の言動に敏感に反応する傾向があります。
相手の言動に敏感な理由
毒親育ちの女性が相手の言動に敏感に反応する理由は、子どもの頃から、親の気まぐれな言動に傷ついたり、親が不機嫌にならないよう気を揉んだり、親に怒られないよう懸命に頑張ったり我慢をしたり、親の言動に振り回されてきた経験が影響していると考えられます。
②-1:見捨てられ不安
「彼氏に怒られてしまうのではないか?」「彼氏に嫌われてしまうのではないか?」「彼氏に捨てられてしまうのではないか?」などのビクビクとした不安を「見捨てられ不安」と言います。
見捨てられ不安とは「相手に嫌われる・離れられることへの強い不安」です。
②-2:相手の言動を疑いやすい
毒親育ちの女性は、子どもの頃の親子関係から、親に怒られないように、親に嫌われないように、親の機嫌を損ねないようにする思考が習慣化されているため、「本当は私のことを嫌っているのではないか?」「私はいつか捨てられるのではないか?」と、相手の言動を疑いやすい傾向があります。
②-3:相手の機嫌を損ねないよう自分の感情を抑えてしまう
毒親育ちの女性は、相手に嫌われたくないと思うあまり、相手の機嫌を損ねないよう、ビクビクと自分の感情を抑えてしまう傾向があります。
自分を抑えることは、本当の自分を隠している状態です。
よって、毒親育ちの女性は、相手に嫌われることを恐れるあまり、かえって相手を信頼できなくなってしまう傾向があります。
自分の感情を抑えてしまう理由
毒親育ちの女性が自分の感情を抑えてしまう理由は、子どもの頃から、親・家族・友達などに怒られたり嫌われて心が傷つかないように、自分の感情を抑えて守ってきたことが影響していると考えられます。
自分の心が傷つかないですむよう、感情を無意識に抑える心の働きを、心理学では「防衛機制」と言います。
防衛機制とは、心が傷つかないよう無意識に自分を守る働きです。
傾向③:母親と同じ恋愛パターンを繰り返す

毒親育ちの女性は、「子どもの頃、母親が自分に見せた愛情表現」や「子どもの頃、母親が父親にしていた愛情表現」など、母親と同じ恋愛パターンを繰り返す特徴があります。
母親と同じ恋愛パターンを繰り返す理由
子どもが人間として成長していくにあたって「模範」とするのは「親」であり、女の子にとって「模範」となる「大人の女性」は「母親」です。
なので、毒親育ちの女性が母親と同じ恋愛パターンを繰り返す理由は、子どもの頃、母親が行っていた愛情表現を、無意識に「模範」としている可能性が高いと考えられます。
③-1:人生脚本
親の愛情表現のやり方を、子どもが「模範」として無意識に繰り返していこうとする心の働きを、「交流分析」という心理学では「人生脚本」と言います。
人生脚本とは、幼少期の経験によって無意識に決まる生き方のパターンのことです。
なお、「人生脚本とは何か?」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
③-2:世代間連鎖
また、恋人、夫、子どもに対する愛情表現のやり方をはじめ、恋愛のやり方、結婚に対する姿勢、育児のやり方、仕事に対する姿勢、他人との人間関係の築き方など、人生に対する価値観が、親から子へ、子から孫へと無意識に連鎖していく心の働きを、心理学では「世代間連鎖」と言います。
世代間連鎖とは、親の価値観や関わり方が子どもに引き継がれていくことです。
なお、「世代間連鎖とは何か?」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
③-3:恋愛自体が苦しくなってしまう
毒親育ちの女性は、はからずも、「子どもの頃に見た母親」をモデルケースとして愛情表現をする傾向があります。
もし母親の愛情表現が好ましくなかった場合、それを無意識に繰り返してしまいます。
恋愛や結婚や子育てに対して拒否反応を感じたり、強い苦手意識や罪悪感を感じたり、恋愛自体がとても苦しくなってしまう場合があります。
傾向④:相手に意見が言えない

毒親育ちの女性は、恋愛関係において、自分の意見や行動に自信が持てないため、相手に意見が言えなくなってしまう特徴があります。
毒親育ちの女性が相手に意見が言えない理由
毒親育ちの女性が相手に意見が言えない理由は、子どもの頃の家庭環境において、自分の意見・感情・行動を親や家族に否定されることが多かったり、失敗を責められたり、進路の相談や恋愛相談など、悩みごとの相談にのってもらえなかったことなどが影響していると考えられます。
④-1:一方的に我慢をして耐えてしまう
毒親育ちの女性は、相手に対して意見が言えなくなってしまうのと同時に、相手の意見に対して「No」と言えず、相手の言いなりになってしまう傾向があります。
毒親育ちの女性は、理不尽な相手であっても意見が言えないため、相手の言動に抵抗できなくなってしまったり、彼氏に束縛・支配されても耐えてしまったり、相手の言動・要求に対して一方的に我慢をしてしまう特徴があります。
相手に合わせて自分を犠牲にしてしまう状態を「自己犠牲」と言います。
④-2:相手への不満を一方的に募らせてしまう
毒親育ちの女性は、自分の意見を相手に言えない反面、思わせぶりな態度をちらつかせることで、自分の意見を相手に気づかせようとする傾向があります。
嫌なことがあっても言えず、押し黙って不機嫌に塞ぎこんだりする場合がそれにあたります。
相手に気づいてもらえないことで、「私は愛されていないんだ…」とネガティブに思い込んで別れてしまったり、「冷たい人ね…」と溜まりに溜まった不満が爆発して大喧嘩になってしまうなど、自分の意見を相手に言えないぶんだけ、「言わなくても察してほしい…」と、相手への不満を一方的に募らせてしまう傾向があります。
「これくらいのこと言わなくてもわかってほしい…」と相手に一方的な期待を寄せてしまう心理状態を、心理学では「母子一体感」と捉える場合があります。
これは「言わなくても察してほしい」という依存的な期待の表れです。
④-3:恋愛相手と対等な関係が築けない
毒親育ちの女性は、相手の意見に一方的に従ってしまったり、相手に自分の意見を伝えようとしなかったり、人間関係が極端になりやすく、恋人との距離感がわからなくなってしまう傾向があり、恋愛相手と対等な関係が築けないという特徴があります。
恋愛相手と対等な関係が築けない理由
毒親育ちの女性が恋愛相手と対等な関係が築けない理由は、物事を極端に捉えてしまう思考のクセが影響していると考えられます。
このような考え方は、心理学では「白黒思考(二極思考)」と呼ばれます。
なお、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
傾向⑤:自分を大切にしてくれない相手を選ぶ

毒親育ちの女性は、「相手を大切にできている感覚」や「相手に大切にしてもらえている感覚」が実感としてわかりづらい一面があるため、恋愛関係において、自分を大切にしてくれない相手を選んでしまう傾向があります。
自分を大切にしてくれない相手を選ぶ理由
毒親育ちの女性が自分を大切にしてくれない相手を選んでしまう理由は、子どもの頃、親との関係において、褒めてもらった、手を繋いでもらった、抱きしめてもらった、一緒にお風呂入った、髪の毛を結ってもらったなど、心温まる愛情のやりとりを体験したことが少ないことが影響していると考えられます。
⑤-1:愛着障害
「相手を大切にできている感覚」や「相手に大切にしてもらえている感覚」が実感としてわかりづらいことを「愛着障害」と言います。
愛着障害とは、人との安心できる関係を築きにくくなる状態です。
⑤-2:回避依存症になりやすい
毒親育ちの女性は、子どもの頃、友達と遊んで楽しむことや、美容などおしゃれをすることを親から禁止されたり親に嫉妬された経験があるため、心のどこかで、「自分は楽しんではいけない!」「自分は幸せになってはいけない!」という罪悪感を感じてしまい、人並みに幸せになることが怖くなるなど「回避依存症」に陥りやすい傾向があります。
回避依存とは、人と深く関わることを避けてしまう状態です。
なお、「回避依存症の女性の恋愛傾向」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
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⑤-3:不釣り合いな相手との恋愛が多い
そうすると、毒親育ちの女性は、意中の相手に告白することや、対等な相手と恋愛することなど、正々堂々と幸せになることが怖くなり、結果、妻子ある相手との不倫を繰り返したり、経済的に苦しい相手を支える恋愛を繰り返したりするなど、自分と極端に違った立場にある不釣り合いな相手とばかり恋愛を繰り返す傾向があります。
⑤-4:恋愛相手に高い理想を追い求めすぎる
毒親育ちの女性は、恋愛相手として、芸能人、スポーツ選手、実業家、高学歴、高収入など、社会的なステータスの高い相手を追い求める傾向があり、恋愛相手や結婚相手に高い理想を追い求めすぎる特徴を併せ持っています。
⑤-5:共依存恋愛になりやすい
毒親育ちの女性は、相手と対等な立場で正々堂々と恋愛をすることを避けてしまいがちであるため、オレ様的で「一方的に尽くすことを求めてくる相手」や、反対に、粘着質で「一方的に尽くそうとしてくる相手」などを恋愛相手として選ぶ傾向があります。
「DV・暴力・束縛」や「ダメンズ・浮気性・お金にルーズ」などを恋愛相手として選ぶ傾向があるため、毒親育ちの女性は、恋人に依存されたり恋人に依存をしたりと、自分自身を見失い「共依存恋愛」に陥りやすい特徴があります。
共依存恋愛とは、相手に尽くしすぎたり依存し合ったりする関係です。
なお、「共依存恋愛をする女性の特徴」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
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自分は毒親育ち?診断チェックリスト

ここまで読んで、
「自分にも当てはまるかもしれない」と感じた方は、
まずは自分の傾向を確認してみてください。
毒親の影響を理解する第一歩になります。
毒親育ちは「アダルトチルドレン」

機能不全家族とは?
「機能不全家族」とは、家庭内の関係がうまく機能していない状態です。
愛着障害とは?
子どもや恋愛相手との愛着関係の築き方がわからないことを「愛着障害」と言います。
愛着障害を抱える人「アダルトチルドレン」
「三つ子の魂百まで」の諺にもある通り、子どもの頃に受けた親の子育ての影響は、子どもの性格に大きな影響を与えます。
そして、子どもの頃、親から受けた子育てが原因で「愛着障害」を持つ人を、心理学では「アダルトチルドレン」と言います。
アダルトチルドレン(AC)とは、自分は子ども時代に親との関係で何らかのトラウマ(心的外傷)を負ったと考えている成人のことをいいます。自己認識の概念であり、医学的な診断名ではありません。
なので、「毒親育ちは『アダルトチルドレン』」と言い換えることができますし、「毒親育ちの恋愛傾向は『アダルトチルドレンの恋愛傾向』と一致する」と言い換えることができます。
なお、「アダルトチルドレンの恋愛傾向」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
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アダルトチルドレン(愛着障害)は克服できる
アダルトチルドレンとは決して障害や病気といった問題ではなく、「愛着障害」を持つ人の別称です。
ですが、カウンセリングを利用して、カウンセラーの協力のもと毒親の影響から自分を解放することで、アダルトチルドレン(愛着障害)を克服し、今からでも、恋人との信頼関係に基づく恋愛関係を築くことは可能です。
なお、「毒親からの解放を目指すカウンセリング」については、以下の記事で詳しく解説していますので、是非、お読みください。
まとめ
毒親育ちの女性の恋愛傾向に関する関連記事を以下に紹介します。
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なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。
まずはセルフチェック
この記事を読んで
「自分も当てはまるかもしれない」と感じた方は、
まずはセルフ診断で整理してみてください。
以上、「毒親育ちの女性の恋愛傾向|恋愛が苦しい・うまくいかない理由を解説」という記事でした。
