POINT毒親育ちの男性の恋愛傾向は、①愛情を疑う・試す、②相手を信じきれない、③相手を支配・束縛しようとする、④愛情に条件を付ける、⑤スキンシップに問題が生じやすいなどがあげられます。
心理カウンセラーの寺井です。
「毒親」とは、アメリカの医療コンサルタント&グループセラピストとして活躍した「スーザン・フォワード」が、「毒になる親:一生苦しむ子供」という著書の中で生み出した言葉です。
なので「毒親」という言葉は、「精神医学」や「心理学」などの学術的な根拠がない言葉です。
じつは、子供の恋愛傾向とは、「両親の結婚生活の様子」「両親の夫婦関係の様子」の影響を大きく受けます。
また、心理カウンセラーとしての経験に基づき考えると、「毒親」と呼ばれる方たちには、家庭における結婚生活・夫婦関係にいくつかの共通する傾向があり、その影響を受けて育った子供、すなわち「毒親育ち」と呼ばれる方たちの恋愛傾向にもいくつかの共通があります。
この記事は、毒親に育てられた「男性」の恋愛傾向について詳しく解説しています。
ちなみに、この記事は「毒親育ちの男性の『恋愛傾向』」を解説した記事です。
「毒親育ちの男性の『性格的な特徴』」について知りたい方は、以下の記事をお読み下さい。
関連記事
それでは、毒親育ちの男性の恋愛傾向について、以下に詳しく解説していきます。
毒親育ちの男性の「5つ」の恋愛傾向
毒親育ちの男性の恋愛傾向は、主に以下の5点があげられます。
POINT
- 自分への愛情を疑う・試す
- 恋愛相手を信じきれない
- 恋愛相手を支配・束縛しようとする
- 愛情に条件を付ける
- スキンシップに問題が生じやすい
それでは、以下に詳しく解説していきます。
傾向①:自分への愛情を疑う・試す
毒親育ちの男性は、恋愛関係において、「自分は相手に愛されている!」ということに自信を感じづらいため、相手の愛情を疑ってしまったり、相手の愛情を試そうとする特徴があります。
相手の愛情を疑う理由
毒親育ちの男性が相手の愛情を疑ってしまう理由は、子供の頃の家庭環境において、悩みを抱えて落ち込んでいても親に慰めてもらえなかったり、自分なりに何かを頑張っても親に褒めてもらえなかったり、少しの失敗を親にけなされたり、親に放置されることが多かったなど、「自分は親に愛されている!」という実感を感じた経験が少なかったことが影響していると考えられます。
よって、毒親育ちの男性は、恋愛関係において、「自分は相手に愛されている!」ということ確かめようとする、あるいは「相手は自分を愛しているのか?」を試そうとする傾向が強い言えます。
①-1:試し行為
このように、「自分は相手に愛されている!」ということ確かめようとしたり、「相手は自分を愛しているのか?」を試そうとする行動を「試し行為(試し行動)」と言います。
「試し行動」とは、自分をどの程度まで受け止めてくれるか探るためわざと相手を困らせる行為を指します。2歳前後から「試し行動」をとり始め、「飲み物をこぼす」「絵本を破く」「おもちゃを投げる」といったイタズラで親の気を引く子どもが多いよう。
①-2:恋人が傷つくことや恋人を困らせる我儘をあえて言う
本来、「試し行為(試し行動)」とは、幼少期の子供が親の気を引こうとする行動を指します。
ですが、毒親育ちの男性は、子供の頃、この「試し行為」を親に十分に受け取って貰えなかった可能性が高く、「自分は親に愛されている!」ということに自信を感じられないまま大人になってしまっている場合が多いです。
よって、毒親育ちの男性は、子供の頃、親との間で卒業しているべき「試し行為」を卒業できていないまま大人になっているため、まるで子供が親の気を引こうとするかのように、恋人が傷つくようなことをわざと言ったり、恋人を困らせるワガママをわざと言うことで、「相手は自分から離れていかないか?」「相手は自分を愛しているのか?」を確かめようとする特徴があります。
恋人に対して「試し行為(試し行動)」をとる理由
毒親育ちの男性が恋人に対して「試し行為(試し行動)」をとる理由は、子供の頃、母親に十分に甘えられなかったことが影響していると考えられます。
なお、「試し行為(試し行動)」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
傾向②:恋愛相手を信じきれない
毒親育ちの男性は、恋愛関係において、「この人はいつか自分を傷つけてくるのではないか?」「この人はいつか自分を裏切るのではないか?」「自分はいつかこの人に捨てられるのではないか?」と、恋愛相手を信じきれない特徴があります。
恋愛相手を信じきれない理由
毒親育ちの男性が恋愛相手を信じきれない理由は、子供の頃から親の言葉に傷つけられたり、旅行・レジャーなど楽しみにしていた約束を親の都合で一方的に破られたり、親に嘘をつかれてしまったりなど、親を信用できなかったことが影響していると考えられます。
よって、毒親育ちの男性は、恋愛関係において、「これ以上、自分は傷つけられたくない!」と怯えを感じやすい、あるいは「自分は見捨てられるのではないか?」と心配を感じやすいと言えます。
②-1:見捨てられ不安
このように、「自分は傷つけられるのではないか?」「自分は見捨てられるのではないか?」などのビクビクした不安を「見捨てられ不安」と言います。
見捨てられ不安:人から見捨てられること(実際のものも、想像上のものも、どちらも)に敏感なため、そうなりそうな状況をなりふりかまわず避けようとします。相手の感情に敏感で、相手と離れることに強い不安や恐怖、怒りを覚えます。見捨てられ不安とは、一人でいること、孤独になることへの耐え難さとも言えます。
引用元:酒田駅前メンタルクリニック
②-2:恋愛相手を信じることを躊躇してしまう
「相手を信じられない気持ち」とは、反対に言えば、「相手を信じたいけれど、信じることをが怖がっている気持ち」と言い換えることができます。
このように、毒親育ちの男性は、子供の頃、自分という存在を親に否定される経験が多かったため、相手を信じようとすればするほど、信じたあとで裏切られ傷つくことへの恐れも大きくなってしまい、結果、恋愛相手を信じることを躊躇してしまう特徴があります。
②-3:不安や不信感に耐えられず、黙ってしまったり別れを切り出す
また、ソワソワ&モヤモヤ&ビクビクと不安を感じ続けることは、心にとって大きなストレスになります。
なので、毒親育ちの男性は、「自分は傷つけられるのではないか?」「自分は裏切られるのではないか?」といった不安に耐えられなくなると、「自分から何も言わなければ傷つかずに済む!」とばかりに自分の感情を抑えて黙り込む、あるいは「裏切られる前に逃げよう!」とばかりに突然に別れを切り出すなど、突如として極端な行動をとる特徴があります。
傾向③:恋愛相手を支配・束縛しようとする
毒親育ちの男性は、恋愛関係において、暴言・暴力・束縛・過干渉など、理不尽な脅しを用いることで、恋愛相手を支配・束縛しようとする特徴があります。
③-1:人は「親と同じ恋愛パターン」を無意識に繰り返してしまう
子供が人間として成長していくにあたって「模範」とするのは「親」であり、男の子にとって「模範」となる「大人の男性」は「父親」です。
なので、毒親育ちの男性は、子供の頃、父親が行っていた愛情表現を無意識に「模範」としている可能性が大きく、「子供の頃、父親が自分に見せた愛情表現」や「子供の頃、父親が母親にしていた愛情表現」を、恋愛において繰り返そうとする特徴があります。
恋愛相手を支配・束縛しようとする理由
このように、毒親育ちの男性が恋愛相手を支配・束縛しようとする理由は、子供の頃、自分自身も親から「否定」「放置」「過干渉」「過保護」などを受けた経験があり、子供の頃、親が自分に見せた「愛情表現」を、恋人に対して無意識に繰り返そうとしていると考えられます。
よって、毒親育ちの男性が恋愛相手を支配・束縛しようとする理由は、恋愛相手を嫌っているからではなく、その反対で、「恋愛相手を愛しているのだけれど、恋愛相手に見捨てられるのが怖いため、恋愛相手を支配・束縛することで傍に置いておこう(キープしよう)としている…」と心理学では考えます。
③-2:人生脚本
このように、親の愛情表現のやり方を、子供が「模範」として無意識に繰り返していこうとする心の働きを、「交流分析」という心理学では「人生脚本」と言います。
人生脚本とは、エリック・バーンが提唱した心理学理論です。幼少期に自分自身の人生脚本を描き、その通りになるとされています。人生脚本の大部分は親からのメッセージにより決定されます。無意識のうちに生き方を決め、それに従い行動するということです。
引用元:人生脚本とは
なお、「人生脚本とは何か?」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
③-3:世代間連鎖
また、恋人、妻、子供に対する愛情表現のやり方をはじめ、恋愛のやり方、結婚に対する姿勢、育児のやり方、仕事に対する姿勢、他人との人間関係の築き方など、人生に対する価値観が、親から子へ、子から孫へと無意識に連鎖していく心の働きを、心理学では「世代間連鎖」と言います。
世代間連鎖とは、親から子へ世代を超えて伝わるもののこと。わかりやすいものでいえば、虐待や貧困などの問題である。しかし、実際はそういった大きな問題だけではなく、親から子への愛情のかけ方や接し方も、連鎖する。
引用元:世代間連鎖を止めるの、やめた
なお、「世代間連鎖とは何か?」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
③-4:弱い部分を素直に出せない
さて、彼女さんにしてみれば、「怖いときは怖いよ…」「寂しいときは寂しいよ…」と彼氏さんが素直に言葉で伝えてくれれば、「あっ…そうなんだ…」と母性で受け止めやすいものです。
ですが、毒親育ちの男性は、子供の頃に親から受けた理不尽な仕打ちが「トラウマ」となって「フラッシバック」してしまい、どうしても自分の弱音を素直に言葉に出せない傾向があります。
家庭内での小児虐待のように「トラウマ体験」が長期間繰り返されると、原因となった出来事を思い出すきっかけに触れるたびに、つらい記憶が突然鮮明によみがえる「フラッシュバック」が起こる。記憶がよみがえるだけではなく、実際にその出来事を再び体験しているような感覚に陥る。
このように、毒親育ちの男性は、子供の頃、親の理不尽な脅しに耐え続けてきた経験があるため、「怖い・不安だ・寂しい・悲しい・辛い・助けてほしい…」など、自分の弱い部分を恋人に対してどうしても素直に出せない特徴があります。
よって、「弱い犬ほどよく吠える…」の諺通り、怖ければ怖いほど、寂しければ寂しいほど、言葉ではなく、暴言・暴力・束縛・過干渉などが激しくなってしまう傾向にあります。
③-4:子供の頃の苦しい気持ちを恋愛相手にわからせようとする
うらをかえせば、毒親育ちの男性が繰り出す理不尽な言動の裏には、子供の頃から心に押し留めてきた「怖いよ!不安だよ!寂しいよ!悲しいよ!辛いよ!助けてよ!」などの悲痛なメッセージが隠れていると言い換えることができます。
このように、毒親育ちの男性は、恋愛相手を束縛・支配することによって、子供の頃の苦しい気持ちを恋愛相手にわからせようとする特徴があります。
③-5:「モラハラ」「DV」などに発展しかねない
なので、毒親育ちの男性は、「子供の頃、自分が親にされて苦しかった気持ちを恋愛相手にもわかってもらいたい!」という気持ちが強ければ強いほど、暴言・暴力・束縛・過干渉がエスカレートする傾向にあります。
さらにエスカレートすると、毒親育ちの男性は、「子供の頃、自分は親の仕打ちに耐えてきたのだから、恋愛相手も同じような気持ちを味わって当然だ!」と考えるようになり、それに対して女性が耐え続けてしまうと、「モラハラ」「DV」などに発展する可能性があります。
また、「モラハラ」「DV」などの問題を解決しないまま結婚をしてしまうと、毒親育ちの男性は、自分が子供の頃に親にされた「理不尽な子育て」を自分の子供に対しても同じように繰り返し、子供への「虐待」へと発展してしまう可能性すらあります。
傾向④:愛情に条件を付ける
毒親育ちの男性は、子供の頃、自分の素直な意見や感情を親に否定されることが多かったことの影響で、「ありのままの自分では愛してもらえない」「何か付加価値を足さないと愛してもらえない」という価値観を持っている場合が多く、そのため恋愛関係において、相手が自分に愛情を示すのに条件を付けたり、自分が相手に愛情を示すのに条件をつけたりする特徴があります。
愛情に条件を付ける理由
毒親育ちの男性が愛情に条件を付ける理由は、子供の頃、親を喜ばせたときだけ褒めてもらえたり、親の機嫌がいいときだけ優しくしてもらえたり、本来であれば無条件で得られるはずの親からの愛情を、ある条件をクリアした時だけしか得られなかったことが影響していると考えられます。
④-1:条件付きの愛
このように、親が気に入ったときだけ褒めてもらえたり、学校の成績やテストで優秀な成績を残したときだけ愛してもらえたりなど、「親の機嫌」や「親の意見」によって左右されてしまう愛情を、「条件付きの愛」と言います。
自分への見返りが保証されなければ愛せない。自分が望んだ条件を満たせないのであれば愛せない。それが「条件付きの愛」です。
④-2:愛情に対して見返りを求める
例えば、彼女さんから何かをお願いされた時、毒親育ちの男性は、「僕に○○してほしいなら、君も僕に○○してほしい…」など、彼女さんに愛情を示すことに対して見返りを求める特徴があります。
反対に、「自分は君に○○をお願いしたいのだけれど、そうすると君は見返りを求めてくるんでしょ?」と、毒親育ちの男性は恋愛相手の愛情を勘ぐってしまう特徴があります。
④-3:返報性の原理
このように、「相手に何かをしてもらったとき、自分は何かをお返ししないといけない」あるいは「自分が何かをしてあげたとき、相手は何かをお返ししてくれて当然」という気持ちになることを、心理学では「返報性の原理」と言います。
「返報性の法則(返報性の原理)」とは、相手から受けた好意などに対し「お返し」をしたいと感じる心理のこと。たとえば、友人や同僚にピンチを救われたら、「次は自分が助けてあげたい」と思うでしょう。一方で、嫌なことをされたら、仕返しをしたい気持ちになることもあります。
とはいえ、「返報性の原理」とは、年賀状のやりとり・お土産のお返し・仕事での協力など「ギブアンドテイクの精神」とも言えますので、友人・知人・同僚くらいの距離感の「他人」との人間関係においては大切な気持ちと言えます。
ですが、親子・夫婦・恋愛関係など「親密」な人間関係においてあまり細かに「見返り」を求めることは、かえってお互いの関係がギクシャクしかねないと言えます。
④-4:「無償の愛」が理解しづらい
「無償の愛」という言葉があるように、子育てにおいて、親が子供に「愛情」を注ぐことは、本来、親が子供に見返りを求めて行ってるわけではありません。
ですが、毒親と呼ばれる人たちのなかには、「親は子供を育ててあげているのだから、子供は親の言うことを聞いて当然だ!」と、子供に対して「返報性の原理」を求める親がいます。
子供は一人では生きていけません。よって、毒親育ちの男性は、子供の頃、「自分は親に育ててもらっているのだから、親にお返しをしなくては申し訳ない…」という「返報性の原理」を感じ、親の言う通りに従い続けてきた可能性があります。
このように、毒親育ちの男性は、子供の頃の親子関係の影響で、「自分が何かをしてあげたとき、相手は何かをお返ししてくれて当然」という気持ちになりやすく、「無償の愛」が理解しづらいという特徴があります。
傾向⑤:スキンシップに問題が生じやすい
毒親育ちの男性は、子供の頃、親とのあいだ、特に母親との関係に問題を抱えている場合が多く、そのため恋愛関係において、彼女との温かい肌の触れ合いに強い抵抗を感じたり、反対に、彼女の温かい肌に触れていないと落ち着かないなど、恋愛相手とのスキンシップに問題が生じやすい特徴があります。
スキンシップに問題が生じやすい理由
毒親育ちの男性が恋愛相手とのスキンシップに問題が生じやすい理由は、子供の頃、母親とのスキンシップが不足していたことが原因で、母親との間で健全な「愛着関係」が形成されていないことが影響していると考えられます。
「スキンシップ」をたくさん受けた子供は脳の中で「オキシトシン」というホルモンが出ます。それが安定した愛着を築くためにすごく大事な役割をもつと言われています。中でも、抱っこをすると一番オキシトシンが出ますので、「愛着の形成」のためにとても大切だと考えられるのです。
⑤-1:女性とお付き合いをしても体の関係を持てない
毒親育ちの男性は、子供の頃、母親とのスキンシップが不足している場合が多く、そのため、女性とのスキンシップに慣れてない傾向があります。
なので、女性が手を繋ごうとしたり、寄り添おうとすると、毒親育ちの男性は敏感に拒絶する場合があります。
これは、お付き合いをしている女性を拒絶しているのではなく、今までの人生で経験したことがない「新しい感覚」に戸惑っていると言え、一種のアレルギー反応のようなものです。
よって、毒親育ちの男性は、気持ちの面では彼女に対して十分に愛情を感じていても、不慣れなために、体の関係まではなかなか持てない場合があります。
⑤-2:恋愛相手に深く依存をしてしまう
また、毒親育ちの男性は、子供の頃、母親とのスキンシップが不足していることによって、上記とは反対に、そのぶん女性とのスキンシップを強烈に欲してしまう場合もあります。
なので、毒親育ちの男性は、人肌が恋しくなると、恋愛関係ではなく、自分の欲求を満たすために女性との関係を持つようになり、体の関係は持つが心は許さないという傾向に陥りやすい特徴があります。
このように、毒親育ちの男性は、子供の頃の母親とのスキンシップ不足によって、女性の温かさへの憧れからなかなか離れることができず、いわゆる「ストーカー」のように恋愛相手に対して執拗につきまとってしまったり、束縛してしまったり、恋愛相手に対して深く依存してしまう特徴があります。
⑤-3:恋愛相手を「母親代わり」にして依存心を満たそうとする
こうなってくると、男性と女性が対等な立場で恋愛をする関係とはかけ離れ、毒親育ちの男性は、恋愛相手の女性を「母親代わり」にすることで一方的に依存心を満たそうとしていると言えます。
とはいえ、女性のなかには、これらの男性に対して「私が支えてあげよう!私がなんとかしてあげよう!」と感じ、男性の依存を全力で支えようとする女性もいます。
そうなると、女性は男性の「母親代わり」を引き受けることになり、強力な「共依存恋愛」に陥ってしまう可能性があります。
共依存恋愛とは、自分をかえりみずに相手のために必死になっている人と、そうした相手に依存している人の恋愛関係を指します。男性が女性に依存する場合もあれば、女性が男性に依存する場合もありますし、同性愛の場合も共依存関係は成立します。
なお、「共依存恋愛をする男性の特徴」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
関連記事
毒親育ち診断チェックリスト
ここまで「毒親育ちの男性の恋愛傾向」について詳しく解説してきました。
本記事で紹介している「毒親育ちの恋愛傾向」は、以下の「毒親育ち診断チェックリスト」を実行することで、さらに詳しくチェックすることができます。
「毒親に育てられた悪影響」は、人の心のしくみ=心理学に沿ってひとつひとつ理解を深めていくことで克服することが可能です。
そのためには、自分を知ることが第一歩となります。
「毒親の影響から自分を解放する第一歩」として、是非、チェックしてみてください。
毒親育ちは「アダルトチルドレン」
毒親とは、ある意味、「子供との愛着関係に問題がある親」「夫婦関係に問題がある親」「子育てに問題がある親」などと言い換えることができます。
機能不全家族とは?
このように、子育てに問題がある親が形成する家庭を、心理学では「機能不全家族」と言います。
機能不全家族とは、ストレスが日常的に存在している家族状態のことです。主に親から子どもへの虐待・ネグレクト(育児放棄)・子どもに対する過剰な期待などの様々な要因が家庭内にあり、子育てや生活などの家庭の機能がうまくいっていない状態です。
愛着障害とは?
また、子供や恋愛相手との愛着関係の築き方がわからないことを「愛着障害」と言います。
愛着障害とは、養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子供の情緒や対人関係に問題が生じる状態です。主に虐待や養育者との離別が原因で、母親を代表とする養育者と子供との間に愛着がうまく芽生えないことによって起こります。
引用元:愛着障害(アタッチメント障害)
愛着障害を抱える人「アダルトチルドレン」
加えて、「三つ子の魂百まで」の諺にもある通り、子供の頃に受けた親の子育ての影響は、子供の性格に大きな影響を与えます。
そして、子供の頃、親から受けた子育てが原因で「愛着障害」を持つ人を、心理学では「アダルトチルドレン」と言います。
アダルトチルドレン(AC)とは、自分は子ども時代に親との関係で何らかのトラウマ(心的外傷)を負ったと考えている成人のことをいいます。自己認識の概念であり、医学的な診断名ではありません。
なので、「毒親育ちは『アダルトチルドレン』」と言い換えることができますし、「毒親育ちの恋愛傾向は『アダルトチルドレンの恋愛傾向』と一致する」と言い換えることができます。
ちなみに、「アダルトチルドレンの恋愛傾向」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
関連記事
アダルトチルドレン(愛着障害)は克服できる
このように、アダルトチルドレンとは、決して障害や病気といった問題ではなく、「愛着障害」を持つ人の別称です。
ですが、カウンセリングを利用して、カウンセラーの協力のもと毒親の影響から自分を解放することで、アダルトチルドレン(愛着障害)を克服し、今からでも、恋人との信頼関係に基づく恋愛関係を築くことは可能です。
なお、「毒親から自分を解放するカウンセリング」については、以下の記事で詳しく解説していますので、是非、お読みください。
まとめ
さいごに、毒親育ちの男性の恋愛傾向に関する関連記事を以下に紹介します。
是非、あわせてお読みください。
なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。
以上、「毒親育ちの男性の恋愛傾向」という記事でした。