アダルトチルドレン:ピエロの特徴
アダルトチルドレン=ピエロの特徴は、平和を願う一途な明るさと優しさ…
機能不全家族で育ったアダルトチルドレンは、自分の居場所=家族の崩壊をとても恐れ、なんとしても家族を繋ぎ止めようと努力しています。
機能不全家族を支える役割=アダルトチルドレンの中でピエロタイプの特徴は、底抜けの笑顔と明るさと気遣いで周囲の平和をなんとか維持しようとしてくれる平和的な優しさです。
アダルトチルドレンのピエロタイプは、自分の気持ちを後回しにしてまで、穏やかな雰囲気を全力で守ろうとしてくれます。
この記事は、アダルトチルドレンのピエロタイプの特徴についてまとめています。
アダルトチルドレン:ピエロとは?
ピエロとは、「道化師」という意味で、アダルトチルドレンの特徴の中の「おどけ役」を意味します。
別の呼び方では、「マスコット」「クラウン」などと呼ばれます。
アダルトチルドレンのピエロタイプの印象は、お茶目で子どもっぽいとでも言いましょうか、いつもニコニコしている人気者で、周りを和やかにする優しい存在です。
ピエロは、不安定な家族=機能不全家族で育ったことにより、息詰まる雰囲気、重苦しい空気、騒がしさ、殺伐感、冷たさ、静けさといった不安定な雰囲気に、恐怖に近い恐れを抱いているため、大人になってからも、周囲の雰囲気にとても敏感で、いつも明るく和やかに保とうと努力を重ねます。
なので、周りの人たちが感じるピエロの印象は、「人気者」「優しい人」「愛されキャラ」「可愛がられる人」「敵がいない人」「いい人」などと感じ、マスコット的な存在やアイドル的な存在に映ります。
ですが、アダルトチルドレンのピエロタイプは、内面の「寂しさ、孤独、怖さ、怒り…」を笑顔という仮面で懸命に隠しており、仮面の内側の本当の自分を認めることを恐れ、目を背けて耐え続けている一面があります。
機能不全家族とは?
機能不全家族とは、ある意味、不安定な家族と言えます。
なので、安定した家庭に生まれ育っていれば、アダルトチルドレンを演じる必要もなかったとも言えます。
つまり、アダルトチルドレンとは、あくまで子ども時代限定で必要だった生き方であり、大人になった今は卒業しても安全だと言えます。
まずは、アダルトチルドレンの原因である、不安定な家族=機能不全家族について、機能不全家族チェックで理解を深めましょう。
アダルトチルドレン:ピエロの特徴
アダルトチルドレンとは、ピエロ(おどけ役)の他に、ヒーロー(英雄)、スケープゴート(身代り役)、ロストワン(いない子)、ケアテイカー(世話役)、イネイブラー(支え役)、プラケーター(慰め役)など、さまざまなアダルトチルドレンタイプにわかれ、子どもが両親や家族をサポートし、機能不全家族の崩壊を繋ぎ止めます。
とくにアダルトチルドレンのピエロタイプは、周りの雰囲気が険悪になることをとても恐れ、いつも明るく振る舞ってくれるのが特徴です。
なので、「人に嫌われてはいけない!」「人の機嫌を損ねてはいけない!」「みんな仲良くしていなければいけない!」と、常に焦り恐れているのがアダルトチルドレンのピエロタイプの特徴です。
争いや競争が大嫌い!
アダルトチルドレンのピエロタイプは、自分の感情を後回しにしてでも周囲の雰囲気を和やかにしようと務めるため、スポーツや勉強や仕事などの成績で人と争うことが大嫌いだったりします。
よって、スポーツチームや学校のクラスや職場では、他の人と争うことを避けたり目立つことを恐れ、中心人物になることを避けたり、ちょっとしたゲーム遊びでも争いが起きないように、わざと負けてあげたりします。
このように、周囲の雰囲気をいつも穏便にしていたいと願う優しさがアダルトチルドレンのピエロタイプの特徴です。
また、時折、強いものの言いなりになってしまうこともあるため、場合によっては、「八方美人」「お調子者」「優柔不断」「世渡り上手」などと言われてしまうこともあります。
褒められるのも嫌だ!
アダルトチルドレンのピエロタイプは、人に嫌われることを極端に恐れているため、人からのねたみや嫉妬に極度に警戒を感じます。
なので、誰かに褒められたり羨ましがられると、人から嫉妬されるのではないか?と、大きな焦りと不安を感じます。
よってグループでも、リーダーやキャプテンや代表といった中心人物になることを極端に拒否したりします。
このように、周囲にニコニコと笑顔と優しさを振りまくことで、周囲の注目が自分の内面へ集まらないように、自分の身を懸命に守っているのもアダルトチルドレンのピエロタイプの特徴です。
争いの雰囲気や息詰まる静けさが怖い!
アダルトチルドレンのピエロタイプの一番大きな特徴は、周囲の雰囲気にとても敏感であることです。
とくに、喧嘩や言い争いなど、衝突や争いの雰囲気になると、我を失うほどの大きな動揺を感じたり、反対に、息詰まるような静けさの中にいると、鉛を背負っているかのような大きな疲労感を感じる場合があります。
これは、両親の夫婦喧嘩の雰囲気や両親の不仲による冷め切った雰囲気を、幼少期に大きなストレスとして抱え込み、大人になっても影響を受け続けているためです。
このように、ピエロタイプが振りまく優しい笑顔の内側には、「幼少期に味わった、喧嘩の雰囲気や冷たい雰囲気は、もう二度と味わいたくない!」という切実な願いが隠れています。
ピエロタイプさんが感じる苦しさとは、家族の笑顔と穏やかな家族の雰囲気を願う優しさであり、周囲の雰囲気を穏やかにしようと支えてくれた優しさこそが「アダルトチルドレンが生まれる理由」です。
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アダルトチルドレン診断
アダルトチルドレンとは、少なからず誰でも持ち合わせている家族を優しく思う個性です。
ただ、子ども時代限定で必要だった生き方ですので、大人になっても続いたままだと、はからずも苦しさを招いてしまいます。
アダルトチルドレンの症状は、当方メンタル心理そらくもで平和的に終息が可能です。
気になる方は、アダルトチルドレンの症状をチェックしてみましょう。
ピエロタイプが直面する問題
アダルトチルドレンのピエロタイプは、周囲を明るくするために、自分の感情を限界まで抑えこんでしまう特徴があります。
なので、周囲の人間関係において衝突が生じたり喧嘩が起きると、不仲だった自分の家庭の様子がフラッシュバックし、とても大きな負担を心に感じます。
このように、アダルトチルドレンが抱える問題は、表面上はわかりにくく、周囲は気づきづらいという特徴があります。
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突然、心のバランスが崩れる場合があります
ピエロタイプの特徴は、常に周囲の雰囲気に敏感で、内心はソワソワビクビクしていることです。
周囲の人間関係で衝突が生じたり喧嘩が起きると、明るく楽しくしようと全力で頑張ります。
ですが、限界に達すると急に元気がなくなり、前日まではニコニコとした笑顔で学校や職場に通っていたのに、突然、不登校や出社困難となり、うつ症状を発症してしまう場合があるあります。
このように、ピエロタイプは、とにかく争いや衝突に直面することが辛いので、少しの言い合いでも、突然泣き出したり、大声を上げたり、過去のストレスが敏感に反応してしまい、堪えていた感情があふれ出てきてしまう場合があります。
思春期はとくに繊細…
近年でも、中学生や高校生で、つい先日まで明るくニコニコ過ごしていた生徒が、突然、自らの生命を絶ってしまうというケースが、残念ながらしばしば見受けられています。
ほとんどの場合、友人関係の不和や友人のグループ同士の衝突など、人間関係の合間で苦しでおり、ピエロタイプは、明るく優しく、No(ノー)と言えない性格のため、いじめなどに巻き込まれてしまう場合もあります。
特に思春期のお子さんは、友人同士のトラブルや衝突が起きがちですので、表面的にニコニコしてばかりであまり困った表情を見せないお子さんは、決して安易に安心することなく、そっと見守ってあげるのもひとつの愛情表現なのかもしれません。
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アダルトチルドレン|ピエロの恋愛
アダルトチルドレンのピエロの恋愛は、幼少期の両親の雰囲気が大きなブロックとなり、自由で素直な恋愛がなかなか難しく感じる場合があります。
とくにピエロタイプは、幼少期の両親の雰囲気が「不仲」であった場合が多いと言われ、「父と母(人生で最初に会った異性)と仲良くすごせた!」という成功体験が、幼少期の両親とのあいだで未だ叶っていないため、異性と穏やかに過ごす経験が不足し、恋愛に自信を感じづらいのが、アダルトチルドレンのピエロの恋愛です。
嫌われることを恐れすぎてしまう…
誰かと恋愛をするということは、同時に、いつか別れるかもしれない可能性を抱え込むことにもなります。
なので、嫌われることを極端に恐れるアダルトチルドレンのピエロタイプは、「恋愛に臆病」という一面があります。
よって、アダルトチルドレンのピエロの恋愛は、「好意を抱く異性の方から接近してきてくれるのをじっと待つ…」という雰囲気が多く見受けられます。
このように、アダルトチルドレンのピエロの恋愛は、自分から進展を生み出すというより、好意を抱く異性をニコニコと笑顔で見守ることが多いため、友達関係にはなれても、それ以上の関係までなかなか踏み込めない場合が多いようです。
相手を優先しすぎてしまう…
アダルトチルドレンのピエロタイプは、人に嫌われることや人との衝突が起きることをとても恐れているので、ついつい自分の気持ちを抑えこんでしまい、相手の気持ちばかりを優先してしまいます。
なので、アダルトチルドレンのピエロの恋愛は、「いい人すぎる…」「優しすぎる…」など物足りない印象を相手に与えがちなのかもしれません。
恋愛は信頼関係を築くわけですので、「寂しさ、孤独、怖さ、怒り」といった言いにくい本音を勇気をもって相手に伝えてこそ、お互いの信頼関係が高まるものです。
ですが、「寂しさ、孤独、怖さ、怒り」といった本音を笑顔で隠してしまうピエロの恋愛は、かえって相手との信頼関係が築きずらくなってしまう場合があります。
軽い恋愛より深い人間愛…
とはいえ、年齢の離れた相手、生い立ちや身体に大きなハンデを持つ相手、責任や立場が大きく異なる相手など、ピエロの優しさに救われ大きな愛情を感じ全福の信頼を寄せる相手も多くいるでしょう。
とくに、経営者やアスリートなど、厳しい世界で孤独と闘っている方から見ると、ピエロの明るさと優しさは、とても魅力的且つ癒しに感じ、自らを献身的に支えてくれる良妻と感じ、大切に迎えてくれるケースもあるようです。
なので、アダルトチルドレンのピエロの恋愛は、恋愛ゲームのような身近なポップな恋愛より、人間愛に近いとても深い愛情が育まれる場合があります。
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ピエロタイプのアダルトチルドレンの克服
アダルトチルドレンのピエロタイプさんは、「恐れを感じると明るくおどけてごまかす…」という感情表現の特徴があります。
なので、周囲の人たちは、ピエロタイプさんがとても苦しい想いを抱えていることをまったく気づけないわけです。
ですが、私=寺井啓二は、かつてはアダルトチルドレンであり、アダルトチルドレンを克服した心理カウンセラーですので、ピエロさんの複雑な内面を少しはわかるつもりでおります。
ここからは、当方メンタル心理そらくもが考える、ピエロタイプのアダルトチルドレン克服のポイントを説明していきます。
ピエロさんのインナーチルドレン
さて、日常の生活では、友人も同僚も家族でさえも、「ピエロさんはとっても明るく何も問題がない素晴らしい人」と感じているのかもしれません。
でも、ピエロさんが見せてくれている「明るさ」は、あくまで、「内面の寂しさ、怖さ、苦しさ」をひた隠してくれる仮面のようなものなのではないかな?と私は思っています。
ピエロさんの「明るさ」の内側には、ほんとは寂しくて、怖くて、苦しくて、ビクビクと怯えている幼い自分=インナーチルドレン(インナーチャイルド)が助けを求め続けているのだろうなと私は思っています。
「明るく笑顔を絶やさないことで家族をつなぎとめなきゃ!」
このような優しい想いを感じ始めてくれた幼い自分のイメージ=ピエロさんのインナーチルドレン(インナーチャイルド)を見つけてあげることが、ピエロタイプのアダルトチルドレンの克服の第1ステップとなります。
寂しい自分も怖い自分も居ていいよ…
さて、私自身も、かつてはアダルトチルドレンのピエロタイプの個性を感じていました。
小学生の頃、少年野球チームに所属していましたが、同級生と仲良く過ごすのは楽しいのですが、レギュラーを争うのがとても嫌でした。
中学生になると、周りの男子は逞しくなっていくのですが、私は、「男らしくとか、真剣にとか、気合とか、死ぬ気で頑張る!」という雰囲気がどうしても苦手でした。
自分の中身は空っぽの様な気がして自信がなく、いつもニコニコヘラヘラして、自分の内面の寂しさ、怖さ、苦しさを我慢し、周りにバレないように隠して、いつもビクビク怯えていました。
なので、ピエロタイプのアダルトチルドレンの克服の第2ステップは…
素直に寂しがってみる…
正直に怖がってみる…
我慢してもOKだけど…
寂しい自分も怖い自分もOK…
このように、ピエロタイプのアダルトチルドレンの克服の第2ステップは、第1ステップ見つけたインナーチャイルドが抱えている気持ちを、寂しさを寂しがることで、怖さを怖がることで素直に表現し、心の内圧を軽くするとともに、寂しがっても嫌われない…怖がっても嫌われないことを、自分自身の体感で確認し、心に安心を広げていく成功体験が大切です。
ですが、対面カウンセリングのみですと、カウンセラーと言う人間が目に入ってしまうので、インナーチャイルドの気持ちを感じすらくなります。
そこで、いくら「寂しくてもいい…怖がってもいい…我慢しなくてもいい…」と理屈ばかりを言われても、どうしても素直に寂しがれなかったり怖がれなかったりするでしょう…。
だからこそ、目を閉じてゆっくりと行う「催眠療法(ヒプノセラピー)」が大切な手段となります。
目を閉じて寂しがったり怖がる練習をしてみる…
催眠療法(ヒプノセラピー)を用いることで、カウンセラー=人間の姿を目にする必要がなくなり、プレッシャーを下げつつ、恐る恐る、いわばゲームやスポーツの練習のように、自分のペースで寂しがったり怖がったりしていくことが叶います。
そして、幼いときから、家族を繋ぎとめるためにずっと笑顔で頑張ってきてくれたピエロさん=自分のインナーチャイルドの気持ちを、「ホントは寂しかったよね…」「ホントは怖かったよね…」と大人の自分が共感し存在を認可してあげることで、今後の人生は、寂しがっても怖がっても明るく振る舞っても、どんな自分であっても安心して穏やかに過ごせるようになるでしょう…。
このように、催眠療法(ヒプノセラピー)のゆったりとした雰囲気の中で、大人の立場の自分と子供の立場の自分が気持ちをわかりあい=精神的自立を始め、自分同志の信頼=自信と自由を育み始めるセラピーをインナーチャイルドセラピーと呼びます。
誰も巻き込まず、誰にも邪魔されず、寂しい気持ちはたくさん寂しがり、怖い気持ちはたくさん怖がることで、自分で自分を助けていく機会が、当方メンタル心理そらくものカウンセリング&セラピーです。
いつの日か、笑顔で懸命に家族を繋ぎ止めてきたくれた、『ピエロさんの本心をたくさん共感してあげることで、ピエロさんを苦しさから解放してあげる』お手伝いをさせて頂けることを、私は今からの楽しみとさせて頂いております。
以上、「アダルトチルドレン:ピエロの特徴」という記事でした。