毒親への対処法|距離の取り方・関わり方・絶縁すべきかを心理カウンセラーが解説

毒親への対処法を表わすイラスト

POINT

毒親への対処法で大切なのは、「親を変えよう」とすることではなく、自分の心と人生を守ることです。

心理カウンセラーの寺井です。

これまで、親との関係に悩む多くの方のお話を伺ってきました。

  • 「親なのだから大切にしなければいけない」
  • 「自分さえ我慢すれば丸く収まる」
  • 「いつか分かってくれるはず」

そう考えながら努力を続けてきた方ほど、深く傷ついていることがあります。

毒親との関係に悩んでいる方の多くは、

  • 親との距離感がわからない
  • 絶縁すべきか迷っている
  • 罪悪感で離れられない
  • 実家との付き合い方に悩んでいる

という苦しさを抱えています。

毒親は、子どもが反抗すればするほど支配や束縛を強め、「戦う」「わからせる」といった方法では状況が悪化してしまうことも少なくありません。

だからこそ、

自分自身の安全と心の健康を優先しながら、少しずつ精神的・物理的な距離を取っていくことが大切です。

この記事では、毒親との関わり方や距離の取り方、絶縁の判断基準、罪悪感への対処法、精神的自立について、心理カウンセラーの視点から解説します。

この記事が、親との関係を整理し、自分自身の人生を取り戻すきっかけになれば幸いです。

セルフチェック

「親との関係に悩んでいるけれど、自分がどの程度影響を受けているのかわからない…」

そのような場合は、まず現在の状態を整理することが大切です。

まずは「3分でできるセルフチェック」で

「毒親育ちの影響」

を確認してみてください。

親との関係や影響を感覚ではなく、客観的に整理できます。

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毒親への対処で最も大切な考え方

毒親への対処で最も大切な考え方を表すイラスト

毒親への対処法を考える際、最初にお伝えしたいことがあります。

それは、「毒親を変えること」を目標にしないことです。

親との関係に苦しんでいる方ほど、

  • 「もっと理解してほしい」
  • 「謝ってほしい」
  • 「変わってほしい」

という願いを抱いています。

ですが、残念ながら、長年続いてきた親の考え方や行動パターンを変えることは簡単ではありません。

だからこそ、毒親への対処法として最も大切なのは、「親を変えること」ではなく、「自分を守ること」を優先することです。

なお、毒親への対処で最も大切な考え方として、以下の4つが重要です。

POINT

  • 毒親を変えることを目標にしない
  • 自分の安全と健康を優先する
  • 距離を取ることは親不孝ではない
  • 自分の人生を生きることを許可する

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

毒親を変えようとしない

毒親との関係に悩んでいる方ほど、

  • 「もっと理解してほしい」
  • 「謝ってほしい」
  • 「変わってほしい」

という気持ちを強く抱いています。

そして実際に、

  • 何度も話し合おうとする
  • 気持ちを伝えようとする
  • 本を勧める
  • 距離を取ることを伝える

など、様々な努力を重ねています。

ですが、私がこれまで多くのご相談を伺う中で感じるのは、毒親との関係が長年苦しいまま続いている場合、親を変えようとする努力そのものが、かえって本人を苦しめてしまうことが少なくないということです。

なぜなら、親が変わるかどうかは、最終的には親自身の課題です。子どもが努力だけで変えられるものではありません。

もちろん、親が変わる可能性がゼロとは言いません。

ですが、自分の人生を「親が変わること」を前提にしてしまうと、自分の幸せや人生の主導権まで親に握られてしまいます。

だからこそ、毒親への対処法として最初に意識したいのは、

「親を変えること」ではなく、「自分を守ること」へと視点を切り替えることです。

親に向けていたエネルギーを、自分自身の回復や人生に向け始めることが、精神的自立への第一歩になります。

 

自分の安全を優先する

毒親との関係に悩んでいる方の多くは、

  • 「親なのだから我慢しなければならない」
  • 「親を優先するべきだ」
  • 「子どもは親に従うしかない」

と考えています。

ですが、本来の親子関係とは、親が子どもを守る関係です。

ところが毒親との関係では、

  • 親の機嫌をうかがう
  • 親を怒らせないように気を遣う
  • 親の不安や寂しさを支える

など、本来とは逆の役割を担っている場合があります。

その結果、自分の気持ちや安全が後回しになってしまいます。

しかし、親であっても、自分を傷つけ続ける相手との距離感は見直してよいものです。

身体的な安全だけでなく、

  • 否定され続ける
  • 責められ続ける
  • 罪悪感を植え付けられる

など、心の安全も同じように大切です。

まずは、

「自分が安心して生きること」を優先して考えることが、毒親への対処の土台になります。

 

距離を取ることは親不孝ではない

毒親との関係で苦しんでいる方ほど、

  • 「距離を取るなんて親不孝ではないか」
  • 「親を見捨てることになるのではないか」

という罪悪感を抱えています。

ですが、距離を取ることと、親を見捨てることは同じではありません。

例えば、

  • 毎日連絡していたものを週に一度にする
  • 実家に行く回数を減らす
  • 話す内容を限定する

これらは親を攻撃しているのではなく、自分を守るための行動です。

実際にご相談の中でも、

「距離を取ったことで初めて冷静に親と向き合えるようになった」

という方は少なくありません。

近すぎる関係では見えなかったものが、少し離れることで見えてくることもあります。

親が選ぶ人生と、あなたが選ぶ人生は別のものです。

その境界線を取り戻していくことが、自立への第一歩になります。

距離を取ることは親不孝ではなく、健全な親子関係を取り戻すための大切なプロセスでもあるのです。

 

自分の人生を生きることを許可する

毒親育ちの方は、

「自分だけ幸せになってはいけない」

という無意識の思い込みを抱えていることがあります。

例えば、

  • 親が苦しんでいるのに自分だけ楽しんではいけない
  • 実家が落ち着いていないのに結婚してはいけない
  • 親を残して遠方へ引っ越してはいけない

などです。

ですが、本来、

親や家族を幸せにすることは子どもの義務ではありません。

親には親の人生があり、
子どもには子どもの人生があります。

もちろん、親を大切に思う気持ちは自然なことです。

ですが、

「親を支え続けること」と「自分の人生を犠牲にすること」は違います。

私がこれまでご相談を伺ってきた中でも、

長年親のために頑張り続けてきた方ほど、

「もう十分頑張ってきた」

という事実を認められずに苦しんでいることがあります。

だからこそ私は、

「ここまでよく頑張ってきましたね」

という言葉をお伝えすることがあります。

現状の親や家族に未解決感が残っていたとしても、

それは本来あなた一人が背負うべき課題ではありません。

自分の義務でも責任でもないことに対して、
ここまで向き合ってきた自分を認め、

そして、

「これからは自分の人生を生きてもいい」と自分自身に許可を与えること。

それが、毒親の影響から少しずつ解放され、本当の自分を取り戻していく大切な一歩になるのです。

 

毒親との距離の取り方

毒親との距離の取り方を表すイラスト

毒親との関係では、「ちょうど良い距離感」を見つけることが大切です。

毒親への対処法について相談を受けていると、

  • 「絶縁するしかないのでしょうか?」
  • 「親とは二度と会わない方がいいのでしょうか?」

という相談を受けることがあります。

ですが実際には、

  • 「完全に関係を断つ」
  • 「今まで通り我慢し続ける」

という二択ではありません。

大切なのは、自分自身の心と人生を守れる距離感を見つけることです。

そのためには、

  • 精神的な距離
  • 物理的な距離

の両方を意識していく必要があります。

私がこれまでご相談を伺ってきた中でも、少しずつ距離感を調整していくことで親との関係に振り回されなくなり、生きやすさを取り戻していく方は少なくありません。

毒親との距離を取る方法はいくつかありますが、特に大切なのは次の4つです。

POINT

  • 精神的な距離を取る
  • 連絡頻度を調整する
  • 実家へ行く回数を減らす
  • 別居・一人暮らしを検討する

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

精神的な距離を取る

毒親の言葉や機嫌に振り回され続けていると、いつの間にか「親の人生」を生きるようになってしまいます。

例えば、

  • 親が反対するから諦める
  • 親が怒るから本音を言えない
  • 親が悲しむから我慢する
  • 親が安心するように生きようとする

という状態です。

一見すると親思いに見えるかもしれません。

ですが、その状態が長く続くと、自分の人生でありながら、自分の意思よりも親の価値観や感情を優先する生き方になってしまいます。

毒親育ちの方の多くは、幼い頃から親の顔色を見ながら生きてきました。

そのため、「親がどう思うか」を優先することが当たり前になっています。

しかし本来、親の感情は親の課題です。

子どもが背負うべきものではありません。

大切なのは、

「親の課題は親のもの」「自分の人生は自分のもの」

と考え始めることです。

最初は難しく感じるかもしれません。

ですが、この境界線を取り戻していくことが、精神的自立の第一歩になります。

 

連絡頻度を調整する

毎日の電話や頻繁なメッセージのやり取りが負担になっている場合は、少しずつ頻度を減らしていくことも大切です。

毒親との関係では、

  • 毎日連絡しなければならない
  • すぐに返信しなければならない
  • 電話に出なければ怒られる

という状況になっていることがあります。

そのため、「連絡に応じ続けることが当たり前」になってしまいます。

しかし、常に親と繋がっている状態では、自分自身の心を休ませることができません。

例えば、

  • 返信を少し遅らせる
  • 電話の回数を減らす
  • 自分の都合を優先する

など、小さなところから始めても構いません。

毒親への対処法の一つとして、「親の期待に応えるため」ではなく、「自分の心を守るため」に連絡頻度を見直してみましょう。

 

実家へ行く回数を減らす

帰省するたびに心身が疲弊するのであれば、実家との関わり方を見直してもよいでしょう。

実際のご相談でも、

  • 帰省前から憂うつになる
  • 帰省後に数日間落ち込む
  • 実家に行くと自己否定感が強くなる

という方は少なくありません。

そのような場合、「親だから会わなければならない」という考え方そのものを見直してみる必要があります。

例えば、

POINT

  • 帰省回数を減らす
  • 滞在時間を短くする
  • 宿泊をやめる
  • 一人で行かない

なども有効な方法です。

親を大切に思うことと、自分を守ることは両立できます。

大切なのは、「どれだけ会うか」ではなく、「会ったあとも自分が傷つきすぎない距離感を保てるか」です。

 

別居・一人暮らしを検討する

毒親と同居している場合は、可能であれば別居や一人暮らしを検討することも大切です。

これまでご相談を伺ってきた中でも、

  • 「家を出て初めて気持ちが楽になった」
  • 「親と離れて初めて自分の考えが持てるようになった」

という方は少なくありません。

同居していると、

  • 親の機嫌
  • 親の価値観
  • 親のルール

に常に影響を受け続けることになります。

そのため、自分らしさを取り戻そうとしても難しい場合があります。

もちろん、

  • 経済的な事情
  • 介護の事情
  • 家庭環境

などによって、すぐに別居できない方もいるでしょう。

その場合でも、

  • 家にいる時間を減らす
  • 自分の居場所を増やす
  • 趣味や仕事に集中する時間を作る

など、できる範囲で物理的な距離を作ることは可能です。

少しずつでも構いません。

「自分が安心できる距離」を探していくことが大切です。

POINT

毒親との距離の取り方に正解はありません。

大切なのは、

  • 精神的な距離を取る
  • 連絡頻度を調整する
  • 実家との関わり方を見直す
  • 必要に応じて物理的な距離を取る

ことを通して、

「自分が安心して生きられる距離感」

を少しずつ見つけていくことです。

 

毒親と絶縁するべきか

「絶縁した方がいいのでしょうか?」

これは私がご相談を伺う中でも非常に多い質問です。

毒親との関係に長年苦しんできた方ほど、

  • 「もう限界です」
  • 「親とは二度と関わりたくありません」
  • 「縁を切るべきでしょうか」

という思いを抱えることがあります。

結論から言えば、絶縁だけが唯一の正解ではありません。

また反対に、「親なのだから絶対に絶縁してはいけない」ということでもありません。

大切なのは、

世間一般の価値観ではなく、自分自身の安全や心の健康を基準に考えることです。

 

絶縁以外にも選択肢はある

毒親との関係に苦しんでいると、

「絶縁するか、我慢するか」

という二択で考えてしまうことがあります。

ですが実際には、その中間にも多くの選択肢があります。

例えば、

POINT

  • 連絡頻度を減らす
  • 電話だけの関係にする
  • 会う回数を減らす
  • 話題を限定する
  • 一定の距離感を保ちながら付き合う

といった方法です。

私がご相談を伺ってきた中でも、

「完全に絶縁したわけではないけれど、とても楽になった」

という方は少なくありません。

大切なのは、

親との関係を続けるかどうかではなく、「自分が傷つき続けない関係を作れるか」です。

そのため、

毒親への対処法としては、いきなり絶縁を選ぶのではなく、まずは距離感を調整することから始めてみるのも一つの方法です。

 

絶縁を検討した方がよいケース

もちろん、絶縁を選択した方がよい場合もあります。

例えば、

POINT

  • 身体的な暴力がある場合
  • 深刻な精神的虐待が続いている場合
  • ストーカー行為や過度な干渉がある場合
  • 自分や配偶者、子どもの安全が脅かされている場合
  • 関わるたびに心身の不調が悪化する場合

などです。

このような場合、

「親だから我慢しなければならない」

と考え続けることで、さらに傷ついてしまうことがあります。

親子関係であっても、自分自身や家族の安全が最優先です。

場合によっては、

距離を置くことではなく、完全に関係を断つことが必要になることもあります。 

 

無理に許す必要はない

毒親との問題を考えるとき、

「親を許さなければ前に進めないのではないか」

と悩む方もいます。

ですが私は、

無理に親を許そうとする必要はないと思っています。

なぜなら、

本当に傷ついた経験がある人ほど、簡単には整理できない感情を抱えているからです。

怒りや悲しみ、悔しさが残っていても構いません。

それは自然な反応です。

大切なのは、

親を許せるかどうかではなく、親の問題によって自分の人生が支配され続けないことです。

親を許すことを目標にする必要はありません。

まずは、

「自分がどう生きたいのか」に目を向けることが大切です。

そして、

親との関係を続けるにしても、絶縁するにしても、

その選択が「世間の常識」ではなく、「自分自身の安全と人生」を基準にしたものであることが何より大切なのです。 

 

罪悪感への対処法

罪悪感への対処法を表わすイラスト

毒親との距離を取ろうとすると、

「親を見捨てることになるのでは」

という罪悪感が生まれることがあります。

実際のご相談でも、

  • 「親がかわいそうで離れられません」
  • 「親を一人にしていいのでしょうか」
  • 「私が我慢すれば済むことなのではないでしょうか」

という相談は少なくありません。

ですが、

親を大切にすることと、自分を犠牲にすることは違います。

ここでは、毒親との関係で生まれやすい罪悪感との向き合い方について解説します。

 

罪悪感が生まれるのは自然なこと

毒親育ちの方の多くは、幼い頃から親の期待や感情を優先して生きてきました。

  • 親が怒らないように気を遣う。
  • 親が悲しまないように我慢する。
  • 親が安心するように行動する。

そうした生き方が長く続くと、

「親を優先すること」が当たり前になってしまいます。

そのため、自分を守るために距離を取ろうとしただけでも、強い罪悪感を感じてしまうことがあります。

しかし、それは決して珍しいことではありません。

むしろ、長年親を優先して生きてきた人ほど、罪悪感を抱きやすい傾向があります。

 

罪悪感を感じることと、悪いことをしていることは違う

ここで知っておいていただきたいことがあります。

それは、

POINT

罪悪感を感じることと、本当に悪いことをしていることは同じではない

ということです。

長年、自分より親を優先してきた人ほど、自分を大切にしようとした時に罪悪感が出やすくなります。

ですが、その罪悪感は、

「間違ったことをしているサイン」ではなく、

「これまでとは違う生き方を始めようとしているサイン」

であることも少なくありません。

親には親の人生があります。

そして、

あなたにはあなたの人生があります。

本来、親の人生を背負うことは子どもの役割ではありません。

親の幸せも、親の問題も、親自身が向き合うべき課題です。

もちろん、親を大切に思う気持ちを否定する必要はありません。

感謝できる部分があるなら、それも大切にしてよいでしょう。

ですが、

感謝することと、自分を犠牲にすることは別の問題です。

自分の人生を守るために距離を取ることは、決して冷たいことではありません。

 

「親から卒業する」という視点を持つ

POINT

「親を見捨てる」のではなく、「親から卒業する」という視点が役立つこともあります。

親から卒業するとは、

親を嫌いになることでも、親を切り捨てることでもありません。

親の人生と自分の人生を切り分け、

自分自身の人生を主体的に生き始めることです。

そして、

「親のために生きる人生」から「自分のために生きる人生」

へと少しずつ移行していくことでもあります。

罪悪感が完全になくなるのを待つ必要はありません。

罪悪感を抱えながらでも、少しずつ自分の人生を選び始めてよいのです。

それが、毒親の影響から抜け出し、精神的自立へ向かう大切な一歩になります。

 

実家との付き合い方

毒親との関係に悩んでいても、

仕事や介護、親族との関係など様々な事情から、

「実家との関係を完全に断つことは難しい」

という方も少なくありません。

そのような場合は、無理に絶縁を目指すのではなく、

「自分を守りながら付き合う方法」を考えることが大切です。

そのために意識したいのが、

「境界線(バウンダリー)」です。

境界線とは、

親と自分を切り離すことではなく、

「どこまでが親の問題で、どこからが自分の問題なのか」

を区別することです。

境界線を意識することで、必要以上に親の感情や問題を背負わずに済むようになります。

実家と付き合っていく場合は、次の4つを意識してみてください。

POINT

  • 帰省頻度を見直す
  • 短時間で切り上げる
  • 境界線をつくる
  • パートナーと相談する

実家との付き合い方に正解はありません。

大切なのは「親に合わせること」ではなく、「自分が安心できる付き合い方」を見つけていくことです。

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

帰省頻度を見直す

「親なのだから、お盆や年末年始は必ず帰省しなければならない」

そう思い込んでいる方は少なくありません。

ですが、帰省するたびに心身が疲れ切ってしまうのであれば、その頻度を見直してもよいでしょう。

例えば、

  • 毎月帰省していたものを数か月に一度にする
  • 長期休暇ではなく時期をずらして帰省する
  • 電話やオンラインで近況を伝える

など、付き合い方を調整する方法もあります。

帰省回数が多いことと、親を大切にしていることは必ずしも同じではありません。

 

短時間で切り上げる

実家へ行くと長時間滞在してしまい、毎回ぐったり疲れてしまうという方もいます。

そのような場合は、「短時間だけ会う」という選択肢もあります。

例えば、

  • 数時間だけ顔を出す
  • 食事だけ一緒にする
  • 宿泊せずに日帰りにする

などです。

滞在時間を短くすることで、精神的な負担を大きく減らせる場合があります。

「長く一緒にいるほど親孝行」というわけではありません。

自分が無理をしない範囲で関わることも大切です。

 

境界線をつくる

毒親との関係では、

親子の境界線が曖昧になっていることが少なくありません。

例えば、

  • 何でも親に報告しなければならない
  • 人生の選択を親が決めようとする
  • 親の悩みを子どもが支え続けている

という関係です。

こうした状態では、自分の人生と親の人生が混ざり合ってしまいます。

だからこそ、

「これは親の問題」「これは自分の問題」と少しずつ切り分けることが大切です。

最初から完璧にできなくても構いません。

  • 「今日はこの話題には踏み込まない」
  • 「そのお願いは引き受けない」

というように、小さな境界線を積み重ねていくことが、自分を守ることにつながります。

 

パートナーと相談する

結婚している方やパートナーがいる方は、一人で抱え込まないことも大切です。

毒親との関係は、自分だけの問題ではなく、

夫婦関係や子育てにも影響することがあります。

だからこそ、

  • 帰省の頻度を相談する
  • 親との付き合い方を共有する
  • 困ったときは間に入ってもらう

など、パートナーと協力しながら対応することも大切です。

一人で頑張ろうとするほど、精神的な負担は大きくなります。

信頼できる人と相談しながら、自分たちなりの付き合い方を考えていきましょう。

POINT

最初は難しく感じるかもしれません。

長年続いてきた親子関係を変えることには、不安や罪悪感を伴うこともあります。

ですが、小さな境界線の積み重ねが、自分を守り、親との関係を見直す第一歩になります。

無理に関係を断とうとするのではなく、

「自分が安心して付き合える距離感」

を少しずつ見つけていくことが大切です。

 

精神的自立とは何か

精神的自立とは何かを表すイラスト

ここまで、毒親との距離の取り方や関わり方についてお伝えしてきました。

ですが、本当の意味で毒親の影響から解放されるためには、「距離を取ること」だけでは十分ではありません。

大切なのは、親に振り回されない自分になることです。

そのために必要なのが「精神的自立」という考え方です。

精神的自立を考える上では、次の2つを知っておくことが大切です。

POINT

  • 精神的自立とは「自分の人生を生きること」
  • 精神的自立は少しずつ身につけていけばよい

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

精神的自立とは「自分の人生を生きること」

毒親との関係に悩んでいる方の多くは、幼い頃から「親の期待に応えること」を優先して生きてきました。

その結果、

「自分は本当はどうしたいのか」

がわからなくなっていることがあります。

例えば、

  • 本当はやりたい仕事があるのに親の反対が気になる
  • 結婚や転職を親の意見で決めてしまう
  • 何を選ぶにも親の顔色をうかがってしまう

という状態です。

このような状態では、自分の人生を生きているようでいて、実際には親の価値観や期待に縛られた人生になってしまいます。

精神的自立とは、親を嫌いになることでも、親子関係を断ち切ることでもありません。

親の価値観と自分の価値観を分けて考え、

「自分はどう生きたいのか」を自分自身で選択できるようになることです。

 

精神的自立は少しずつ身につけていけばよい

精神的自立は、一日でできるものではありません。

長年にわたって身についた考え方や価値観は、少しずつ整理していく必要があります。

私がこれまで多くの方と関わる中でも、

  • 「親のことを考えずに決断できるようになった」
  • 「親の機嫌に振り回されなくなった」
  • 「ようやく自分の人生を歩いていると感じられるようになった」

という変化は、少しずつ積み重なっていくものです。

焦る必要はありません。

これまでご紹介してきたように、

POINT

  • 親との距離を見直す
  • 罪悪感との向き合い方を知る
  • 境界線をつくる

こうした一つひとつの積み重ねが、精神的自立につながっていきます。

毒親への対処法の本当の目的は、親との関係を終わらせることではありません。

親に振り回される人生から卒業し、自分らしい人生を取り戻すことです。

その一歩一歩の積み重ねが、毒親の影響から少しずつ解放され、本来の自分を取り戻すことにつながっていきます。

もし、

  • 「毒親育ちの影響から回復したい」
  • 「生きづらさを根本から改善したい」

と感じている方は、アダルトチルドレンの回復過程についてまとめた以下の記事も参考にしてください。

 

中学生・高校生ができる毒親への対処法

未成年の場合は、経済的な自立が難しく、親から離れることが簡単ではありません。

だからこそ、一人で抱え込まないことが大切です。

なお、中学生・高校生の皆さんができる毒親への対処法は、以下の点が重要です。

POINT

  1. 学校の先生など周囲の大人へ相談する
  2. 電話・LINEで相談する
  3. 心理カウンセリングも選択肢になる
  4. 親であっても未熟な部分がある、苦しければ逃げてもOK
  5. 親の人生より、自分の人生を優先「自立」を考え始める

中学生・高校生ができる毒親への対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

まとめ

毒親への対処法として大切なのは、次の5つです。

POINT

  • 親を変えようとしない
  • 自分を守る
  • 境界線をつくる
  • 適切な距離を取る
  • 精神的自立を目指す

毒親との関係は、すぐに変えられるものではありません。

ですが、自分を守ることを少しずつ選び始めることで、親との関係だけでなく、自分自身の人生も少しずつ変わり始めます。

焦らず、自分のペースで歩んでいきましょう。

さいごに、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

毒親への対処法とは、「親を変えること」ではなく、「自分の人生を取り戻すこと」です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が、親との関係に悩む方にとって、自分自身の人生を取り戻すきっかけになれば幸いです。

以上、「毒親への対処法|距離の取り方・関わり方・絶縁すべきかを心理カウンセラーが解説」という記事でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

“代表:寺井啓二の詳しいプロフィール”

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