言葉だけじゃ気持ちはほとんど届かない!
POINT気の利いた言葉を掛けられずとも、そばにいてあげるだけで、相手の心に安心を届けることができます。この記事は、言葉によるコミュニケーションについてのエッセイです。
心理カウンセラーの寺井です。
心理学を学ぶと、「人間が何かを伝えようとしたときに、言葉だけでは1割しか伝えられない」という言葉を耳にします。
健全な大人であっても、自分の言いたいことを言葉でスムーズに表現しずらいわけです。
なので、心を痛めておられる方や小さなお子さんは、破裂しそうな気持ちを抱えていたとしても、それを納得できる言葉で表現することが、なおのこと難しいでしょう。
この記事は、言葉によるコミュニケーションについてのエッセイです。
言葉だけじゃ気持ちはほとんど届かない!
最近注目されているコミュニケーションスキルに、「NLP(Neuro Linuistic programing)」という心理学があります。
その中で、コミュニケーションは、9割が非言語で1割が意味を持つ言葉とあります。
心理学者メラビアンの法則でも同じことが言われています。
つまり、「人間が何かを伝えようとしたときに、言葉だけでは1割しか伝えられない」「言葉だけでは、相手の気持ちが分からず誤解が生じやすい」と言うことです。
そして、言葉では埋まられない部分を補うために、表情やジェスチャーなどが必要となります。
表情やジェスチャーが豊かな人の話は、なんだか気持ちが伝わってきます。
でも、日本人のコミュニケーションは、気遣いや心配りや謙遜などを重視しますので、表情やジェスチャーを使った豊かなコミュニケーションは、案外、苦手だったりもします。
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言葉を掛けられずとも、心は癒せる
このように、健康な大人でさえ、自分の気持ちを正確に言葉にするのは難しいことです。
なので、心を痛めておられる方やお子さんは、破裂しそうな気持ちを抱えていたとしても、それを納得できる言葉で表現することが、なおのこと難しいでしょう。
うつ病を患う方への接し方に悩んでおられる方や、自分が何を言ってあげたら良いのかわからない…相手が何もしゃべってくれない…と感じる方は、「そっか…そっか…うん…うん…そうだね…そうかもね…教えてくれてありがとうね…」と、ただ、うなずいてあげるだけでも、相手は大きな安心感が得られます。
言葉を掛けられずとも、ただただ、そばにいてあげるだけで、相手の心にほっと安心感を届けてあげることができるでしょう。
あるいは、抱きしめてあげたり…背中をさすってあげたり…頭を撫でてあげたり…
人の気持ちは、言葉だけではなく、スキンシップ・ぬくもり・雰囲気などでも大きな共感が生まれます。
このように、気の利いた言葉を掛けられずとも、ただただ、そばにいてあげるだけで、うなずいてあげるだけで、触れてあげるだけで、人間の共感力=心の癒しは豊かに育めるのです。
なお、本記事に関する関連情報は、以下のページにまとめていますので紹介します。
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以上、「言葉だけじゃ気持ちはほとんど届かない!」という記事でした。